GAKKEN SPORTS BOOKS 最新版サッカールールブック
最新版
サッカールールブック
監修: 高田静夫
著: 三村高之
とっつきにくいサッカールールの内容を、日本人が理解しやすいようにジャンル分けして構成。判定の難しいケースもイラストを多く使って、簡単にわかるように解説。「日本でいちばんわかりやすいルールブック」の最新版。何かあったときに簡単に調べられる。
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ホルヘ・三村

南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~

ホルヘ・三村
1960年10月23日生まれ。東京都出身。元々の南米サッカー好きが、89年のコパ・アメリカ取材を契機に沸騰。91年、気がつけば職を捨て、単身エクアドルに立っていた。現在はアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に、コパ・リベルタドーレス、コパ・アメリカ、ワールドカップ南米予選や各国リーグを取材している。そのかたわら、酒を中心とした南米各国のナイトライフにも造詣が深い。というよりそれに溺れ、酒とサッカーの日々を送っている。

アルゼンチン

■コパ・アメリカ決勝

2015.07.14

 前回は、チリ代表の中心選手ビダルがモヒカンのため、サポーターの間でモヒカンのかつらが流行っていると書いた。そのブームに陰りはないが、また新しい被り物が出現した。それは、準々決勝でウルグアイのエース・カバーニを退場へ追いやったハラの挑発行為を象徴するもの。ハラはカバーニのお尻に指2本を突き立て、それを振りほどいた際に手が顔に当たったことを利用して大げさに倒れた。彼自身も、後にCONMEBOLの規律委員会により3試合の出場停止を科せられている。他国からは「恥知らずな行為」と非難轟々(ごうごう)だが、カバーニを退場にしたことが勝利につながったため、チリ国内では英雄扱い。「神の手」ならぬ「神の指」と呼ばれ、YOUTUBEに「LA CUMBIA DEL DEDO」(あの指のクンビア。クンビアは音楽のジャンル名)という歌の動画がアップされ人気となっている。そして子どもまでが、指を立てた形を模した帽子を被るようになった。

最近はモヒカンのかつらを被るサポーターが多い

 決勝は延長、PK戦の末チリが初優勝を飾ったが、この試合はアルゼンチンが慎重になり過ぎたように思う。いつもなら積極的に上がり、ときにはFWのポジションをキープする両SBのロホとサバレタが後方待機。これまで引き気味でプレーしていたメッシを高い位置に据えたが、完全に孤立してしまった。アルゼンチンのスポーツ新聞オレ紙は、10点満点でメッシに3.5という低い評価。サポーターからのバッシングも激しく、それに嫌気がさしたか、「しばらく代表から外れる」ことを周囲にもらし、ちょっとした騒ぎになっている。

最近はモヒカンのかつらを被るサポーターが多い

 今回のコパ・アメリカは、運営でいろいろと問題があった。ホルヘ自身も多大な迷惑をこうむったのだが、プレス登録を行うコンピューターのプログラミングがずさんだったため、事前に登録していたのに削除され、現地に行ったら、「あなたは登録していないので、取材パスは出せない」といわれる始末。結局は取得できたとはいえ、一時はヒヤヒヤさせられた。また、表彰式も最悪。ステージが小さく、メインであるキャプテンへのカップ贈呈はステージの下で行われた。しかもその前には選手の家族や関係者が立ち並び、彼らが邪魔でキャプテン・ブラボの顔が隠れてしまった。そこは本来立ち入り禁止ゾーンなのに、まったくコントロールがなされていない。係員も、悲願の初優勝で舞い上がってしまっていた。

最近はモヒカンのかつらを被るサポーターが多い

 係員ですらそうなのだから、一般のチリ国民はなおさらだ。帰りに乗った満員の地下鉄では、みんなが歌いっぱなし。そして、リズムに合わせて窓や壁をバンバンたたく。この行為は南米では一般的なもの。以前トヨタカップでボカが日本へ来たとき、アルゼンチンからの応援ツアー客が、チャーターした観光バスの中で同じように騒ぎ、企画したアルゼンチンの旅行会社は、バス会社から、「二度とおたくの仕事はしない」といわれたそうだ。まあ、ホルヘはこの程度のことには慣れている。しかし、歌に合わせて大勢が地下鉄車内で飛び跳ねたときには驚いた。走行中の車両が激しく上下に揺れるのだ。脱線するのでは、と本当に怖い思いをした。

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