STRIKER DX

ストライカーデラックス
どこでも知的好奇心。学研電子ストア for iPhone / iPad
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のコラム

2012年2月6日
荒地に花を咲かせましょう


2012年2月1日
初戦大敗


2012年1月25日
新春のツキ


2011年12月28日
フットサル大会


2011年12月16日
サッカーに復帰


2011年12月8日
ボカ優勝


2011年12月3日
国際結婚


2011年11月24日
痛風宣告


2011年11月15日
アルゼンチン引き分け、ウルグアイ圧勝


2011年11月8日
精密検査


2011年11月2日
ヒザのケガ悪化


2011年10月26日
右ヒザ靱帯損傷


2011年10月17日
ベネズエラ、アルゼンチンに初勝利の秘密


2011年10月12日
南米予選開幕


2011年9月30日
ブラジル戦に古き日本を見た


2011年9月20日
国内組の代表試合


2011年9月17日
目指せ! ハットトリック


2011年9月5日
タンゴのワールドカップ


2011年8月30日
ドリブル勝負



アルゼンチン 南米通信
~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
メキシコ メキシコ通信
~Si se puede!やればできるさ!
メキシコ ポルトガル通信
~Vai evoluir um individual(個人を育てる)~

アイルランド アイルランド通信
~What's the craic?(やぁ、楽しんでる?)~
イングランド 新・イングランド通信
~No Football No Life~
スペイン スペイン通信
~Entrenador KAZU~
イタリア イタリア通信
~ジョカトーレ まことの挑戦~

   ■休載中■
ドイツ ドイツ通信
~夢をリアルに~
イングランド イングランド通信
~inside walker~

学研スポーツブックス 最新サッカールールブック
学研スポーツブックス
最新サッカールールブック
著: 三村高之
監修: 高田静夫
日本人としてワールドカップで初めて主審を務めた高田静夫氏の豊富な経験を生かし、現代のサッカーのルールをわかりやすく解説する。ていねいなイラストと図解で、オフサイドなどわかりにくいルールも一目瞭然。どうすれば審判になれるかも紹介。
トップコラムワールドサッカー通信局>南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~ 再び日系人大会

Column コラム

海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
ホルヘ・三村

南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~

ホルヘ・三村
1960年10月23日生まれ。東京都出身。元々の南米サッカー好きが、89年のコパ・アメリカ取材を契機に沸騰。91年、気がつけば職を捨て、単身エクアドルに立っていた。現在はアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に、コパ・リベルタドーレス、コパ・アメリカ、ワールドカップ南米予選や各国リーグを取材している。そのかたわら、酒を中心とした南米各国のナイトライフにも造詣が深い。というよりそれに溺れ、酒とサッカーの日々を送っている。

アルゼンチン

■再び日系人大会

2010.7.30

 7月最後の日曜日、ホルヘは日系人の6人制サッカー大会に出場した。ブエノスアイレス近郊のブルサコ地区にある日本人会のグラウンドが会場で、各地から集まった24チームが参加。ホルヘが所属するのは、アルゼンチンでプレーしていた日本人らで構成されたクラブ・マルガリータ。以前このコラムでも紹介したが、昨年12月にも同じ大会に参戦し見事優勝を果たしている。しかし、今回は優勝時とかなりメンバーが違う。貢献度の大きかったサッカー留学生2人は帰国したし、中心選手のコージとベストGKに輝いたユージが不在。優勝メンバーは、戦力外のホルヘを含め3人しかいない。参加申し込みはしたものの、仕事や所用、ケガなどで選手不足になってしまった。しかしそこをカバーしたのが、夏休みを利用してサッカー留学に来ていた高校生のトオル、ショウタロウと中学生のジュンペイ。われわれの仲間であるツッシーが受け入れ先となり、約2週間の予定でアルヘンティノスの練習に参加している。この大会は、彼らにとっても有意義な体験となったはずだ。

 ギックリ腰以降ほとんど体を動かしていないホルヘは、当初、出場を見送るつもりだった。行ってもお邪魔虫だし、トレーニング不足でのケガが怖い。同じ日に「大使杯」という日系人のゴルフ大会があるので、とりあえず今回はゴルフ程度の軽いスポーツにしようと考えていた。しかし前々日になると前回優勝の興奮がよみがえって血が騒ぎ出し、連覇を目指して出陣することになった。アルゼンチンは今が冬。当日は朝から小雨模様で気温が上がらない。腰に爆弾を抱えたホルヘにとっては最悪のコンディション。再び弱気になり、「大量得点でリードしたとき、ちょっとだけ出してもらおう」と作戦を立てていたら、「ホルヘさん、先発で行ってください」といわれた。なんと、第1試合の開始時点で人数が6人ちょうどしかいないのだ。予想外の展開にとまどいながらも、遅れたメンバーが到着するまで無事にプレーをこなした。この「無事に」というのは、ミスをしなかったということではなく、「無傷で」という意味だ。試合は先制したものの逆転負けを喫した。

 大会のシステムは、4チームによるグループリーグ(6グループ)を行い、各グループの1位と2位の上位2チームがベスト8のトーナメントに進出するもの。すでに1敗したので、残り2試合を大差で勝つしかない。第2試合は幸運なことに、相手チームのいちばんうまい選手が前半途中で一発退場になった。6人制で1人減るのは大きい。ホルヘは3-0となった後半5分から出場し、思いやり満点のパスを受け、無人のゴールへ押し込んで1得点を記録。どんなゴールでも1点は1点。うれしいものだ。やっぱり、来てよかった。この試合を5-1とし、第3試合も3-0の勝利。ホルヘは第3試合で3-0となった残り30秒でピッチに入り、グループリーグ全試合出場を果たした。チームは各グループ2位の中での2位となり、ギリギリでベスト8に進出。準々決勝は、数日前に着いたばかりの留学生トオルが相手選手とケンカ寸前となるほどの度胸のよさをみせたが、結果は0-2で連覇の夢はここで途絶えた。

 大会中、降ったりやんだりの雨は徐々に強さを増していった。寒さに震える選手を助けてくれたのはアサードの炭火。アサードはアルゼンチン式バーベキュー。会場にはバーベキュー台がいくつも設置されており、われわれもそのひとつを拝借した。試合で濡れてはその前に集まって暖を取り、そしてまた濡れに出かけていく。隣のグループは豪快に子豚1頭を丸焼きにしていた。丸焼きといっても腹から開いてあるが、足や顔はついたまま。アサードは牛肉が普通だが、子羊や豚、鶏も焼く。また極太のチョリソやモルシージャという血の入ったソーセージも定番。さらに好みで内臓を加えることもある。われわれはチョリソとハンバーグだけという質素なものだったが、3試合を終えた空腹と寒さの中だけに格別の味だった。アサードはアルゼンチンの屋外行事に欠くことのできないものだし、サッカーも同じ。弱火で時間をかけて肉を焼きながら、その間にサッカーを楽しむのが、アルゼンチン的な休日の過ごし方だ。

次のコラム← ワールドサッカー通信局トップへ

→前のコラム


ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク