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神経が直接刺激される電気が走るような痛みはほとんどなくなったが、ギックリ腰はいまだに治らない。先週は電話帳で調べた腰痛専門の医院へ行った。まずは電話帳で所在地を確認し、近場の医院を見つけては電話する。こちらでは、個人経営の医院をコンスルトリオという。電話をすると、「コンスルトリオ」というだけの応答が帰ってくる。当然、医院の名前はあるのだが、「はい、○○医院です」と応えずに「医院です」とだけいう。これは医院に限ったことではない。以前通っていたジムでも、電話がかかってくると「ヒムナシオ(ジム)」としか応えない。安ホテルにかけたときも、「オテル」といわれた。なぜ屋号をいわないのかわからないが、通常はそれでも問題ない。ホテルにかけて「オテル」と応答があれば、「予約したい」とか「宿泊客の○○さんお願いします」と用件を伝えればいい。
しかし電話帳を見ながら電話するときは、ちょっと問題がある。家から通いやすい場所の医院を見つけたので、電話で症状を伝え診療費を聞き、気に入ったので予約を入れた。そのあとで、先方が親切にも所在地を教えてくれた。しかしそれは、聞いたこともないような住所。「どこだ、それ。さっき見た住所と違う」と思って電話帳を見直すと、それは1行上の医院だった。つまり、本来かけたい医院の上の行に電話してしまったのだ。こういうことは、よくあるのだろう。はじめに「○○医院です」と応対してくればその時点でわかったのに、無駄な会話をすることになってしまった。
そんなこともありながら、ようやく一軒の医院に行った。簡単な問診と触診のあと、「レントゲンを撮ってきなさい」といわれた。こちらは医療が分業制になっていて、レントゲン撮影だけのスタジオがある。そこで撮ってもらった写真を受け取り、翌日再診に行った。すると、「これはひどい。根本的に治さないと大変なことになる。運動なんてとんでもない」というではないか。そして、「でも、ここでしっかり治せば大丈夫。骨格を矯正するので、再発することもない」と太鼓判を押す。治療期間は毎日通って2~3週間だというが、その治療費はトータルで10万円。これが高いか安いかの判断は人それぞれだろうが、ホルヘには高い。10万円払うなら、痛いのをガマンしたほうがいい。しかも、「すごく悪い」などといって患者を不安にさせる医者にろくなのはいないのだ。というわけで、ここはやめた。
続いては、ゴルフ仲間が開業しているカイロプラクティックに行った。ここは、1年半前に座骨神経痛になったときもお世話になったところ。しかし、「アミーゴだから」といって金を受け取らないのでこっちが気をつかうし、実は効果もあまりなかったため、今回は敬遠していたのだ。しかし、先の医院で「これはひどい」といわれたレントゲンをチェックしてもらいたかったので、「お金を受け取ってくれ」と念を押してから診てもらった。すると案の定、「大したことない。生まれつきのものだ」ということで、軽くポキポキッとやってもらった。ちなみに治療費は5000円。ただし、これはアミーゴ価格なんだそうだ。
こんな状況ではあまり出歩けず、知人の日系人1世から借りたビデオばかり見ている。知人の息子が日本へ出稼ぎに行き、録画したものを送ってきたらしい。しかしそれが、10年近く前のものなのだ。ドラマはキムタクの「HERO」や坂口憲二の「IWGP」だし、音楽番組にはユニットを組んだばかりのミニモニが出ている。ミニモニって、初めて見た。もちろん名前は知っていたが、南米にいては見れないし、日本にいても興味がないから見なかった。4人のうち3人が似ていて、だれがツジでヤグチでカゴか区別がつかないが、可愛いし面白い。これなら人気が出たのも納得だ。今ごろになってこんなことを思うなど、ホルヘの時代錯誤もはなはだしい。しかし南米に限らず海外にいると、確実に日本の流れから取り残される。
サッカー界では、年末の交通事故で両腕骨折の上、肺を損傷したリーベルのブオナノッテが復帰を果たした。その事故は、基準値内ということで立件されなかったが、酒を飲んでの自損事故。しかも同乗していた友人3人を殺してしまった。それなのにケガが治ったからといってスンナリ復帰するところ、あるいはそれを受け入れるクラブやサポーターはいかにも南米らしい。日本なら、しばらく謹慎だろう。しかしこちらに慣れると、日本人お得意の自粛や謹慎というのがバカみたいに思える。それはともかく、ブオナノッテを見習い、ホルヘも早く腰を治してこれまでの生活に復帰を果たしたい。 |