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アミーゴであるエクアドルのカメラマンから、下記のようなチェーンメールが回ってきた。
「簡単な質問ですが、以下の文章をよく読んで正直に答えてください。人間の生死に対するあなたの考えが試されます」
あなたは大洪水の中にいます。
ものすごい雨が降り続けています。
あなたはCNNの報道カメラマンです。
周囲は想像を絶する惨劇に見舞われ、あなたはそのシーンを写真に収めるためここに来ました。
周囲ではがけ崩れや濁流に人々がのみこまれるなど、自然の怒りが猛威を振るっています。
するとあなたは、1台の4WD車を見つけました。
泥と水で立ち往生していますが、そこから抜け出ようと懸命に努力しています。
その車に近づいたあなたは、中に乗っているのが重要人物であることに気づきました。
そう、そこにいたのはチャベス(ベネズエラ大統領)、コレア(エクアドル大統領)、モラレス(ボリビア大統領)だったのです。
そして今まさに、その車を押しつぶすような土石流が発生しようとしています。
あなたには、2つの選択肢があります。
彼らを助けるか、写真を撮るか。
人命救助を取るか、彼らが死ぬ瞬間の写真を全世界に発信してピューリッツァー賞を受賞するか。
さあ、ここで質問です。よく考えて答えてください。
「この写真を撮るのに、ストロボを使いますか、使いませんか?」
まじめな質問だと思っていたので、最後のオチを読んで大笑いしてしまった。「人の生死」だとかいっていながら、はじめから彼らを救うことなんか考えていない。「こいつらは死んだほうがいい」という願いのこもったブラックジョークだ。この3人の大統領は、チャベスをボスとした反米の左翼主義者。国民の直接投票で大統領に選ばれたのだから、支持者は多かった。しかし改革が急激であることや、権力をバックに強硬路線を押し通して反対派を弾圧するため、彼らを恨む者も多い。政策が過激になればなるほど、反対派の数は増えている。しかも、外国の企業が買収した会社を国営化して外国企業を追い出すなど、影響は国内にとどまらない。ようするに、自由主義者や資本主義者にとって、彼らは嫌われ者なのだ。
マラドーナの立場も、どうやらそれに近くなっている。パラグアイに負けた後、彼は減量のためイタリアへ渡った。以前日本のテレビで見たことがあるが、イタリアにVIP専用のエステ施設があるという。たぶん、そこに行ったのだろう。以前ナポリでプレーしていた彼は、イタリアで約3000万ユーロ(約39億円)という莫大な税金滞納をしている。そのため、あちらへ行くたびにトラブルを起こす。今回はダイヤのピアスを税務職員に差し押さえられ、その前はローレックスの時計を取られている。しかしそんなもの差し押さえても、焼け石に水だ。税務署の嫌がらせかもしれない。以前のイタリア訪問では、100万とか200万ユーロくらいの高額ギャラでテレビに出演することになった。それを聞きつけた税務署が、すかさずギャラを差し押さえた。するとマラドーナは、「タダ働きは嫌だ」とばかり出演をキャンセル。そうなれば、ギャラも差し押さえられない。ようするにマラドーナは、滞納した税金を払う気がないのだ。これでは、税務署が怒るのも無理はない。しかしそんなことがあっても、マラドーナはイタリアへ行くし、イタリアも入国拒否はしない。不思議なことだ。
アルゼンチンの世論は、約9割が代表監督交代を望んでいる。しかし、まだまだ本人はやる気十分。現段階では、サッカー協会も解雇にまでは踏み切れない。そんなときに報道された、今回のピアス差し押さえの一件。それを聞いたサッカー協会のある幹部は、「いっそのこと、逮捕して刑務所にぶち込んでくれればいいのに」といったそうだ。 |