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日本がオーストラリアと引き分けた2月11日のFIFAマッチデー。アルゼンチンはアウェーでフランスとテストマッチを行った。エンガンチェ(トップ下)として起用したかったリケルメとベロンが、ともにコンディション不良で召集できないという状況にもかかわらず、グティエレスとメッシが決めて2-0の勝利。強豪相手にアウェーの完勝で、マラドーナ株は急上昇している。
「バシーレ(前監督)のときはヨーロッパ組ばかりだったけど、ディエゴは国内の選手も選考対象にしてくれるからうれしい」
と語るのは、インデペンディエンテのモンテネグロ。彼を含め、今回は5名の国内組が召集され、エストゥディアンテスのアンヘレリが代表デビューを果たした。
もっとも残り時間わずかな上、本業の右SBではなくMFとしての起用だったので、戦術的とかテストということではなく、いってみれば顔見世の起用。しかし本人にすれば名誉なことだし、他の国内組の希望につながる。
このアンヘレリは、長髪という外見だけでなく、そのプレースタイルも70年代とか80年代のアルゼンチンを感じさせる。最近は南米とヨーロッパのサッカースタイルが似通っているが、彼には古きよき南米サッカーのにおいがある。したがってホルヘ好みでもあるし、マラドーナもそのあたりが気に入ったのではないだろうか。
このようにA代表はがんばっているが、U-20代表はやってしまった。9月にエジプトで開催されるU-20ワールドカップの南米予選でぶざまな敗退を喫したのだ。
5チームで争われた1次リーグはなんとか突破し、6チームでの決勝リーグへ進出。ここで4位以内に入れば、ワールドカップへの出場権を得ることができた。しかしパラグアイとベネズエラに引き分け、残りのブラジル、ウルグアイ、コロンビアに敗れ、なんと勝ち点2の最下位で終了。世界王者アルゼンチンの連覇は、この時点で早くも閉ざされた。
その代わりといってはなんだが、ベネズエラが4位になり、年代を問わず初のワールドカップ出場を決めた。これは同国のみならず、南米サッカー界にとっても歴史的な出来事となっている。アジアにたとえるなら、カンボジアあたりがワールドカップ予選を突破したみたいなものだ。
北京オリンピックで金メダルを獲得しながら、今回は大失態を演じたのがバティスタ監督。1次リーグで不調のときは、「選手が代表というプレッシャーに負けている」といっていたが、決勝リーグを終えてからは、「勝利への意欲が足りなかった」みたいなことをいっている。原因はどうであれ、充分な戦力を持ちながらあの成績では、監督の責任を問われるのは必至。彼がいうように選手が自分の能力を発揮できなかったとしても、プレッシャーを取り除いたりモチベーションを上げるなどのコンディション作りは、監督の仕事のはずだ。
ただ、いくら勝利への意欲が強くても、弱ければ負けるのだ。ホルヘのチームが、まさにそう。S区1部リーグの初戦で、わがチームは昨年の東京都チャンピオンと対戦。毎度メンバー集めに苦労するが、今回はなんとか12名を確保。しかしベストメンバーではなく、相手との戦力差は歴然。その上完全に戦力外のホルヘが、オーナー兼監督の権力を笠に着て先発する。
試合は予想通り、キックオフから防戦一方。しかし15分、見事なカウンターで先制点を挙げる。そして20分、ここまでわずか2回しかボールに触れていないホルヘは、チームの勝利を優先して自ら交代を申し出た。その際に知り合いの本部役員から、「あんたが抜けると、負けるよ」と不吉な予言を受けた。そしてその通り、前半に追いつかれ、後半2失点で1-3の敗戦。やはり、精神的支柱を失ったチームはもろかった。まあ実際のところは、ホルヘがいると、「この役立たずの分もカバーしなくちゃ」ということで、他の選手のモチベーションが上がるようだ。
そして第2戦は、前日の段階で参加メンバーが10人ということで交代メンバーなし。とても前後半もたないホルヘは、後半からGKに逃げるつもりでいた。そして現地に着くと、「子供が熱出した」とかで、2人がドタキャン。11人対8人ということになってしまった。当然のごとく攻め込まれながら、ホルヘはボールを追って走った走った。そして、GKの活躍もあり前半を0-0で終了。この善戦により、「これはGKを代えるべきではない」と全員が判断し、何年振りかのフィールドフル出場という緊急事態にあいなった。
レベルが違うのでボールに触れないのは覚悟の上だが、少なくとも相手に対しての障害物になろうと走り回った。これはもう、ホルヘの限界を超えている。苦しいだけで、楽しさなんてほとんどなかった。それでもがんばれたのは、高いモチベーションがあったからに他ならない。しかし、結果は0-2で連敗。1シーズンでの2部落ちが濃厚になってしまった。 |