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道言 栄太
ポルトガル

ポルトガル通信
~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■留学の総括

2018.10.24

いよいよ僕のコラムも最終回になりました。

今回の留学では、当初の予想を上回る収穫を手にできたと自負しています。理由としてまず挙げられるのが、伝統的に戦術的ピリオダイゼーション(以下、PT)を採用しているFCポルトのスクール、下部組織で指導に関われたことです。次に、PTを全面に取り入れた指導をするフイ・キンタ監督との出会いです。加えて、トレーニングを支えるミゲルコーチもPTの熟練者ということで、PTを学ぶ上で最高の環境にめぐりあえたことは何物にも代え難い経験になりました。

そして、最後にポルト大学の教授陣に指導してもらえたことです。授業外でも、忙しい時間を割いて優しく分かりやすくPTやコーチングに関して教えてくれたこと、そして、上記のフイ・キンタ監督を紹介してくれたのもギリェルメ教授でした。ポルトのスクールと下部組織、そしてエスピーニョとさまざまなカテゴリーで学べ、多くの指導者と意見を交換できたことでPTの幅広い知識が身につき、応用力を習得できたように思います。

また、正直に述べますと、PTを部分的に採用する指導者は多くても、それを全面に活用する指導者はポルトガルでも多くありません。そんな中、エスピーニョのフイ・キンタ監督のトレーニングを見て、何でも質問できる環境は貴重でした。ポルトガルと日本では、コーチングやトレーニングの意図や組み立て方など180度異なります。この留学で触れた最先端の指導理論、コーチングを学べたことは、今後どのカテゴリーで指導者人生を続けて行くことになっても大いに役立つことになると確信しています。

もちろん、言語の関係上、100パーセントは習得できたとは言えませんが、それは今後の宿題ということにしておきます。

これからの課題は、PTを実際に使いこなして試合に勝てるチームづくりをすることです。日本にもPTを習得した人、もしくは多少なりとも理解している人は少なからずいると思いますが、使いこなしている人はいないと思います。それだけ効果を出せるほどに理解し、実践するのが難しい理論だと思います。

PTの弱点やPTが普及しない理由は? とミゲルコーチに尋ねたところ、「実践が難しいことが原因」と笑っていました。理論を理解するのも難しい上に、短時間のトレーニングの中に、いろいろな要素を取り入れて効率的に行わなければいけないのがPTです。サッカーをよく知っていることは大前提で、スポーツ科学などの知識もさらに理解しなくてはいけないと改めて感じております。

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左から、エスピーニョのミゲルコーチ、PT発案者のビトール・フラーデ教授、私
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エスピーニョの選手・スタッフたちとの一枚。
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チームからいただいた、サイン入りユニホーム

ポルトには親切なサッカー指導者が多くいます。実際に、コネもない私を受け入れてくださったFCポルトやエスピーニョのチーム関係者だけではなく、ほかのチームの指導者も他者の意見を積極的に聞こうとする指導者が多くいて、日本よりもお互いに高め合って成長しようとする土壌があると感じました。将来は指導者として活躍し、彼らに恩返ししたいと思います。

末筆ながら、今回コラムを書く機会を提供していただいた、学研様、並びに一年間私のコラムを支えてくださりました菊地様、そして読者のみなさまに感謝申し上げます。私が以前から興味を持っていました「戦術的ピリオダイゼーション」について、ほんの一部になってしまいましたが、解説する場を与えていただいたことに、改めて幸せを感じております。
ありがとうございました。

 

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