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道言 栄太
ポルトガル

ポルトガル通信
~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■ウォーミングアップの使い分け

2018.09.18

みなさん、こんにちは。
私の地元でもある北海道の皆様、いかがお過ごしでしょうか。一日も早く安心した生活を取り戻せること願っております。

さて、先日は宣言していたとおり、欧州のUEFAネーションズリーグを観戦しにリスボンに出向きました。ポルトガルと同じグループに属するのはイタリアとポーランドです。クロアチア代表との親善試合を挟んで、迎えるポルトガル代表の初戦は、留学経験もある僕の大好きなイタリア代表ということで、しっかりとイタリアを応援してきました。

しかし、スタジアムで目の当たりにしたのは、ワールドカップを逃したのも納得するほどのチーム力の低さでした。イタリア伝統の堅い守りとカウンターは鳴りを潜めた上、ポルトガルにカウンターを何度も浴びせられる始末。これからが楽しみというしかないですが、マンチーニ監督体制で勝利したのはサウジアラビア戦のみとお先真っ暗です。

それでも、イタリア代表を生で見られた感動は忘れません。次回観戦時は、イタリアが青いユニホームをまとっている試合に足を運びたいと思います。そして今回は記念すべきことに、ポルトガル代表のDFぺぺ選手の代表100試合目のメモリアルマッチでした。

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では、本題に入っていきたいと思います。

今回は、日本とポルトガルのウォーミングアップの違い。そして、曜日別のアップの目的について書いていきます。アップ一つをとっても日本とポルトガルでは大きく異なると感じました。

いちばんの違いはアップに求める要素です。日本のアップは、戦術的ピリオダイゼーション(以下、PT)の大原則である「常にボールを使ってトレーニングするというイメージに影響されてなのか、アップからボールを使ったメニューを実施しているイメージが僕の中では強かったです。日本の指導者講習会でも、アップからボールを使うメニューを組み込むように指示するインストラクターが多くいました。

戦術面にばかり目が行き、ボールを使うことにこだわりすぎることで、ストレッチはトレーニングの合間のわずかな時間で各自で行うという流れが一般化しているように感じています。戦術を理解させるためには、アップから戦術的要素を含めるのもアリだと思いますが、PTの指導者の多くは、アップでボールを使うことは基本的にありません。なぜなら、戦術的ピリオダイゼーションでは、トレーニングの中で、戦術面だけではなく、フィジカル面の向上も求めているからです。そのため、トレーニング中に起こる一つ一つのアクションがフィジカルの成長につながることを期待しています。そのため、アップでは戦術的な要素は入れず、ストレッチやエクササイズ、ダッシュを繰り返すことで身体を仕上げることを目的にしています。

では、具体的に説明していきます。

火曜日、土曜日は主にリカバリーが目的なので、アップで集中的に仕上げる必要はありません。頭に負担をかけずに、楽しみながらできるメニューが理想的なので、サッカーバレーや8vs2のボール回しが主流です。その後、ストレッチ、ダッシュを入れて次のメニューに備えゆっくり身体を仕上げていきます。

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上の写真は火曜日のアップ。ストレッチに重点を置いている。

水曜日、木曜日、金曜日は、戦術面に加えて、身体能力も高める日なので、ボールは使わずにストレッチやエクササイズ、ダッシュを組み合わせて101パーセントを発揮できる身体を作ります。時折、ボールを使うこともありますが、戦術的要素はなく、スクエアパスの中でダッシュを求めたりするようなシンプルなメニューが多いです。

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上の写真は、アップ最後のメニューです。3人1組のスプリントですが、逃げる側と追いかける側に分け、追いかける側は3mほど後ろに構えてスタートを切ります。ちょっとした工夫ですが、101パーセントの能力を発揮させようとしています。スプリントの距離は、距離はおよそ30mです。

試合当日の選手たちは、試合に全神経を集中させているので、アップでは頭を疲れさせるメニューは行いません。いつも行なっているルーティーンのメニューで体を起こすだけで十分です。クロスやシュートも、各自で少し行う程度に留めています。

以上が、研修先のエスピーニョによるアップの使い分けです。

残り半月程度の留学ですが、勉強のスピードを落とさずに、疑問点はすべて解決して帰国できるように頑張ります。

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