最近のコラム

2018年05月24日
FCポルトの優勝とヨーロッパリーグの決勝


2018年05月08日
戦術的ピリオダイゼーション(木曜日のトレーニング)


2018年04月24日
戦術的ピリオダイゼーション(水曜日のトレーニング)


2018年04月10日
なでしこJAPAN・アルガルベ遠征 後編


2018年03月16日
なでしこJAPAN・アルガルベ遠征 前編


2018年03月05日
SC Espinhoでの研修


2018年02月16日
ポルトガルリーグ3部の現状


2018年01月23日
ポルト大学で学ぶ学生指導者


2017年12月11日
FCポルト・サッカースクールの指導風景


2017年11月22日
FCポルトサッカースクール


2017年10月31日
ポルトガルのスタジアム


2017年10月23日
絶対に負けられない戦い


2017年9月27日
スタジアム内に病院があるFCポルト


トップコラムワールドサッカー通信局>ポルトガル通信  ~me sinto o português futebol~ 戦術的ピリオダイゼーション(木曜日のトレーニング)

Column コラム

海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
道言 栄太
ポルトガル

ポルトガル通信
~me sinto o português futebol~

道言 栄太
鹿屋体育大学在学中。18歳のときから指導を始める。常に“世界で活躍できる指導者”を目標に掲げ活動し、早10年目。これまでキッズから大学生まで幅広い年代の指導に携わる。その中で目標を達成するために必要だと感じたのが他の指導者との差別化である。過去には、1年間のイタリア留学の経験がある。今回のポルトガル留学では、大学、グラウンドそしてスタジアムで多くの経験を積み、新たなサッカー感を養い独自の指導法を生み出すことが目的である。
Twitter: @eitadogon

ポルトガル

■戦術的ピリオダイゼーション(木曜日のトレーニング)

2018.05.08

みなさん、こんにちは。ヨーロッパではシーズンも佳境に入ったため、サポーターのボルテージも日々高まり、より多くのサポーターがスタジアムに詰めかけています! 

研修先であるSCエスピーニョも先日リーグ最終戦を迎えました。試合前の順位は2位で、首位との勝ち点差は『2』。2部リーグへの昇格プレーオフに参加するためには、絶対に負けられない試合となりました。結果は、試合には3対0で勝利しましたが、首位のチームも勝利したため残念ながら昇格プレーオフには参加できなくなってしまいました。ですが、昨季4部リーグを勝ち抜き、3部リーグ初年度でリーグ2位という結果は讃えられるものだと感じています。

個人的には実際に戦術的ピリオダイゼーション(以下PT)の実践方法やメリット(極端に短い練習時間や年間を通してのコンディションの維持)を学ぶことができ、中でも特に疑問に思っていた短時間練習と戦術的な習得の両立に関して、グラウンドで見て感じ取れたことは非常に良い経験になりました。

img
ホーム最終戦の様子。バックスタンドは満員でした

では、本題であるPTにおける木曜日のトレーニングについて説明していきたいと思います。

木曜日のトレーニングを計画する上で大切な要素は、以下の図に示してあります。

img

すべての要素が満遍なく入っており、特徴を簡単に説明すると1セットにおける継続時間は長めで、セット数を小刻みにしすぎないことなどを挙げることができます。

主な木曜日のトレーニングの考え方として、日曜日に試合があったと仮定した場合、月曜日〜水曜日の3日間(72時間)で疲労は回復していると考えます。そのため、週に1回唯一11vs11のトレーニングができる曜日になっています。ですが、最初から紅白戦をやらず、トレーニングしてから11vs11で確認するという流れが多いです。

では、具体的に写真を添えて説明していきます。
こちらは、アップ後のトレーニングです。(TR①)

img
7vs7+フリーマン+3ターゲットの練習

このトレーニングでは、3-3-1のフォーメーションでプレーします。リトリートして後ろにいる3人のターゲットへのパスを防ぎつつ、ブロック内に入ってきたパスやドリブルを狙います。奪った後は、素早くターゲットの3人に縦パスを入れることを目的としています。
コートの大きさは、横35メートル、縦68メートルです。
1セットをおよそ2分半〜3分に設定して行います。

そして、TR①で習得したことをゲーム形式のトレーニングで確認していきます。

img

11vs11のトレーニングをする上で気をつけたいポイントは、日曜日に試合(仮定)が控えているということです。PTでは、頭と身体の疲労を完全に抜ききって試合に臨むことを強く意識しているため、紅白戦をフルコートで90分行うことは絶対にありえません。金曜日と土曜日のトレーニングでの負荷を抑えたとしても、試合まで48時間しか確保できないため、11vs11のトレーニングをする際にも負荷を与えすぎないように工夫する必要があります。このトレーニングでの目的は戦術の浸透であって、体力的な要素を鍛える側面は全くありません。故に1セットの継続時間は長くても15分です。具体的な本数や1セットの継続時間に決まりはありませんので、指導する際のさまざまな状況から柔軟に判断する必要があります。

以上で木曜日のトレーニングは終了します。内容的にはシンプルに見えますが、非常に奥深い曜日だと考えます。

今シーズンのリーグ戦は終了してしまいましたが、練習は5月末まで行われますので、さらなるPTの習得を目指して練習場に足を運びたいと思います。

次のコラム←

ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク