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長島 大
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オランダ通信
~Wat is de Hollandse School?~

長島 大
愛知県出身。早稲田大学ア式蹴球部、サラリーマンを経て、2011年8月にオランダに渡る。様々なアマチュアクラブで研修、監督として経験を積み、現在オランダ最古のクラブ、De Koninklijke Haarlemsche Football Club(オランダ3部)のU17の監督として活動中。オランダサッカー協会公認レベル3(UEFA C)、日本サッカー協会公認C級を保持。
ホームページ http://dai-nagashima.com/

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■なぜ試合の形式の改革を行ったのか?

2018.08.01

前回のコラム「少年サッカーにおける新しい試合の形」で紹介したとおり、オランダサッカー協会は、小学生年代における試合形式において改革を行いました。少し前回の補足になりますが、この年代では以前まで、7vs7、9vs9が導入されていました。オランダサッカー協会は補足という形で独自になぜこの改革を行ったのかについて発信しています。

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以下、簡単に紹介します。

オランダサッカー協会は今シーズン(2017−2018)、約1400のクラブを訪れ、約4000人にこの新しい試合形式について、説明会を開きました。この説明会では、試合形式の説明はもちろん、この試合形式を導入にするにあたっての調査・研究結果(190ページに渡る)、さらにここではオランダサッカー協会のフィロソフィーを基に意見交換が行われました。

どのような考えが中心にあるのか?

この試合形式の変更にあたって、まず子どもたちにボールに触る機会をより多く作りたいというものがあります。かつてヨハン・クライフが述べていたようにボールはサッカーの本質的な部分です。年齢を考慮しながら、つまり、子どもの年齢が若いほど、選手の数は少なく、フィールドは小さく設定されています。こうすることによってその年齢に最適な環境でサッカーをプレーさせることができます。

なぜ試合形式を変更したのか?

オランダサッカー協会は、Winnaars van Morgen (明日の勝者)という具体的な改革プランのフレームワークの中で子どもたちにとって最適な試合形式について調査・研究を行いました。実際に実験を行い、他の国の試合形式や他のスポーツも調査の対象になりました。サッカーについて考える上での出発点はどんなときでもサッカーをすることであり、試合は楽しく、成長できる場でなければなりません。新しい試合形式の実験ではサッカーのアクションが増えたという結果が出ており、これに伴い、子どもたちはより楽しさを感じることができるようになったと報告されています。

次なるステップは?

約30人の子どもたちが新しい試合形式に触れることで、それと同時に親、ポランティア、審判、クラブの人間もこの形式に触れることになります。オランダサッカー協会はこれらの人々と話し合いを持つことに積極的に取り組む予定で、彼らと意見交換をすることでより未来ある形を模索しようと考えているようです。

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ここからは個人的な話になりますが、オランダサッカー協会の人々とクラブの人々は関係が非常に近いように感じます。クラブは度々、オランダサッカー協会から講師を招き、講習会、勉強会を開いています。私が参加したクラブ主催の講習会では「いかにしてクラブのフィロソフィー、プレーモデルを作るか」という内容で行われました。こういった動きを見るとオランダもトップレベルに返り咲くこともそれほど時間がかからないかもしれないと思うところです。裏を返せば、オランダも必死で世界と戦うために努力しているかなと思います。

図はhttps://www.zwaluwen.nl/nieuwe-wedstrijdvormen-pupillen/から参照

 

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