高校総体神奈川県予選 決勝 横浜創英高校-慶應義塾高校

2016年06月20日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年6月19日(日)13:00キックオフ/神奈川県・等々力陸上競技場/試合時間80分
横浜創英
3 1-0
2-0
0
慶應義塾高
伊藤綾麻(前半25分)
住田智樹(後半26分)
住田智樹(後半40+3分)
得点者  

18日の準決勝で全国高校総体出場を決めたチームによるファイナルマッチは、少ない好機を生かした横浜創英に軍配が上がった。序盤は連戦の影響もあって、互いにスローペースだったが、横浜創英高は前半25分にFW伊藤綾麻がネットを揺らし、少ない好機を確実に生かし切った。これで勢いをつかむと、後半26分にMF住田智樹が左サイドから切り込んで加点。後半アディショナルタイムにも、住田が速攻から3点目を奪って、試合を決めた。

ピックアッププレーヤー

横山創英DF市原亮太(3年)
リーダーシップとビルドアップの能力を
兼ね備えた最後尾の司令塔

「ボールを丁寧に扱うサッカーをやりたい。五分五分のボールを出すのではなく、自分たちが常にボールを回して主導権を握る」(宮澤崇史監督)というスタイルで、3年ぶりに全国高校総体出場を決めた横浜創英高。その原動力となったのがセンターバックを務める主将のDF市原亮太である。

クレバーなプレーでチームを最後尾から支えるが、彼最大の特長は「うちの中では圧倒的なフィード能力と視野の広さを持っている」と指揮官から称される圧倒的なビルドアップ能力である。慶應義塾高戦でも、最終ラインから幾度となく正確な縦パスと高精度のフィードで攻撃のリズムを構築。その姿はまさに最終ラインの司令塔だった。

もともと、中学校時代からトップ下やボランチを務めていた市原。しかし、高校1年生の11月にトップチームの紅白戦に出場すると、人生初のCBに抜擢された。その際は「何をしたらいいかわからなかった(笑)」とのことだが、スペイン代表のジェラール・ピケ(バルセロナ)などのプレーを参考にしていくと、徐々に本物のCBへと進化。今では「攻撃が好きなので、前に行けないのは残念ですけど、相手を止めたり跳ね返したり、後ろからフリーでゲームを作れるのでそこらへんはすごく楽しい」と語るほどまでになった。

そして、彼にはもう1つの魅力がある。それは天性のリーダーシップを持っていることだ。宮澤監督も「彼の2年間を見てですね。いちばん大事なのは学校生活、次に学力やしっかり勉強に取り組めているか。あとはピッチでリーダーシップを取れるかどうか。グラウンドだけでは、お手本にならないので、学校生活とピッチ上の振る舞いでキャプテンマークを託せるかを判断しています。なので、彼はその部分で圧倒的な存在ですね。集中力も高いし、人の話もよく聞く。取り組み姿勢は抜群」と市原に絶大な信頼を置く。

「宮澤監督が掲げるパスサッカーで、全国を勝っていくことが目標です」と語る背番号4。全国大会の大舞台で創英スタイルを見せるためにも、ピッチ内外でチームを取りまとめる男の存在が必要不可欠だ。

横山創英DF市原亮太(3年)
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