埼玉県リーグ1部 第5節
西武台高校―浦和西高校

2016年05月16日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年5月15日(日)10:00キックオフ/埼玉県・西武台グラウンド/試合時間90分
西武台
6 1-1
5-0
1
浦和西
今井祐太朗(前半10分)
三田光希(後半17分)
進土晃太朗(後半19分)
丸山敦司(後半40分、後半43分)
加藤雄士(後半45+2分)
得点者 小倉優希(前半28分)

西武台は前半10分にMF今井祐太朗が幸先よく先制点を奪ったが、その後は細かいミスや球際の部分で弱さを見せてペースダウン。同28分には浦和西のMF小倉優希に同点弾を許すなど苦しい戦いを強いられた。この展開に西武台の守屋保監督はハーフタイムに選手たちを叱責(しっせき)。すると、後半は戦う気持ちを見せ始め、同17分にFW三田光希が勝ち越し弾を奪う。最後まで攻撃の手を緩めなかった西武台は終わってみれば、6得点を奪う快勝となった。

ピックアッププレーヤー

西武台MF今井祐太朗(3年)
負傷離脱したエースの分まで。
冷静沈着に戦い続ける主将

「関東大会予選でも緩さがあったし、新人戦のときも何でこんなに緩い戦いをするのかなと思っていた」(守屋保監督)。
西武台を率いる守屋監督は今年のチームの問題点を試合後に話していた。この日の試合でも、戦う姿勢を見せられない緩さは改善されずじまい。特に前半の内容は厳しいといわざるをえない出来。「相手がつなぐよりも蹴ってきたので、セカンドボールを拾えるかがカギだった」(MF今井祐太朗)と自らがやるべきことをわかっていたのにも関わらず、チームとして戦えなかったことは最大の課題だといえるだろう。

その中で自らの役割を淡々とこなし続けたのが、ボランチに入る主将の今井だ。昨年からレギュラーを務めていた男は、試合の立ち上がりから相手に素早く寄せると、冷静な判断力でボールを左右に散らし続けた。そして、何よりも光っていたのが読みの鋭さだ。相手より先回りしてボールに関わり続けるプレースタイルは、今年の西武台を支える屋台骨といっても過言ではないだろう。そんな彼が抱える課題はデイフェンダーの間でタイミング良くボールを受けること にある。そこで参考にしているのがバルセロナに所属するイニエスタ。「ポジショニングが良いところや、ギャップで受けながら攻撃に加わるところ」という動きを参考にしながら、世界屈指のプレーメーカーのようにここぞという場面で勝負を決められる選手を目指すことを誓っていた。

この日を最後に県リーグは一時中断し、夏の王者を決めるべく全国総体を目指す戦いが始まる。「山口のためにもまずは一つ一つ戦いたい」と今井が語るように、来週から始まる予選中はエースの山口拓真が腰の疲労骨折で出場できない。10番を背負うもう一人の大黒柱が、ピッチに戻れるのは早くても全国大会からである。彼を夏の大舞台に連れていくためにも、「(総体埼玉県予選)3連覇というプレッシャーも少しありますけどそれに負けず、気迫を込めてみんなで勝ち取っていきたい」という今井の奮闘は欠かせないはずだ。

西武台MF今井祐太朗(3年)
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