高円宮杯U-18サッカーリーグ2016
プレミアリーグ北信越 第7節
帝京長岡高校-富山第一高校

2016年05月16日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

16年5月14日(土)11:00キックオフ/新潟県・帝京長岡高校/試合時間90分
帝京長岡
3 3-0
0-1
1
富山第一
谷内田哲平(前半6分)
小林歩夢(前半28分)
楜澤健太(前半31分)
得点者 本村比呂(後半30分)

序盤から前線へのロングボールを中心に、迫力のある攻撃を仕掛けた富山第一のペースで試合が進んだが、均衡を崩したのは帝京長岡。前半6分にGK深谷圭佑のキックから、「結果を残そうと思って、昨年よりも積極的にやっている」と意気込む中学3年生のMF谷内田哲平が先制点を奪った。28分にもエリア左でのFKをMF小林歩夢が頭で合わせて加点すると、31分にもFW楜澤健太が3点目をマークした。一進一退の展開となった後半は30分にFW本村比呂にヘディング弾を決められたが追加点を与えず、逃げ切り勝ちをおさめた。

ピックアッププレーヤー

帝京長岡GK深谷圭佑(3年)
「チャンスがあれば、点を取りたい」
攻撃好きの守護神が攻守で活躍

試合後、谷口哲朗コーチが「久々にひどい試合」と苦笑いしたように、この日帝京長岡が見せた試合内容は決して、褒められたものではない。それでも要所をしっかりものにし、勝利を手繰り寄せることができたのは、守護神・深谷圭佑(3年)の活躍があったからだ。

立ち上がりから、富山第一の圧力に屈し、思うようにパスがつなげない時間が続く中、深谷が最初の見せ場を作ったのは前半6分。「試合前から相手CBとGKの間に入れると話していた。最初のキックだったので思い切り蹴って、『あわよくば入ればいいな』と思っていた」とキャッチから素早くロングキックを左前方に展開。「GKから良いボールが来ると思っていた」とPAで待ち構えた谷内田に渡り、先制点につながった。

続く6分にもロングキックがPA左まで届き、MF小林歩夢がゴール前に抜け出したが、ファールを取られてゴールとはならず。以降も、ボール回しが機能せず苦しんだ攻撃を「調子が良ければPAからPAまで飛ぶ」と口にするロングキックで支えた。

後半に入って、1点を奪われたが、後半43分には本職の守備で見せ場も。味方のファールによって、PKのピンチを迎えたが、読みどおりMF久保佳哉のキックをストップ。「止める自信があったので思い切って右に飛んだら、本当にボールが飛んできた。ラッキーでした」と笑みを浮かべた。

「本当はFWをやりたい。チャンスがあれば得点を取りたい」と口にするように、本職はGKながらも攻撃への色気を隠さない。実際に小学校のころはFWと兼任していた。中学校時代も主戦場はGKだったが、Bチームの試合ではFWを務めるなど、得点への意欲は強い。高校に入ってからは、「足元が下手なので、高校からはGKじゃないと通用しないと思った」とGK専任になったが、出身である愛知県を飛び出し、帝京長岡に進んだのにも「ここだったら、GKが止めるだけじゃなくて、攻撃の起点にもなれる」と攻撃が理由だ。

入学当初はまったく飛ばなかったというキックも、決して恵まれた筋肉やコツがあるわけではなく、「サイドに走り出した選手の足元にピタリと入れたり、自分がアシストするイメージができるようになってから飛ぶようになった」と振り返るように、攻撃意欲が表れた格好だ。谷口コーチが「攻撃の良いアクセントになっている」と信頼を寄せるように、今後も攻守両面で存在感を発揮する守護神の活躍に期待できそうだ。

帝京長岡GK深谷圭佑(3年)
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