2016東京国際ユース(U-14)サッカー大会 決勝
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)-カイロ選抜(エジプト)

2016年
05月05日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

16年5月4日(水・祝)15:00キックオフ/駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場/試合時間60分
ボカ・ジュニアーズ
1 0-0
1-0
0
カイロ選抜
R・グランセ・マルティネス(後半11分) 得点者  

2008年から開催されている東京国際ユース(U‐14)サッカー大会。今年も日本から7チーム、海外から9カ国のチームを招待し、5月1日から4日までの日程で熱戦が繰り広げられた。
その中で今年は、アルゼンチンのボカ・ジュニアーズが2年ぶり3度目となる栄冠を手にした。ディエゴ・マラドーナなどの名選手を輩出してきたサッカー大国の名門は、今大会もその強さをいかんなく発揮。高い個人能力と球際での激しさをベースに、アルゼンチンらしいサッカースタイルを見せつけたといえるだろう。そして、2位に輝いた昨年の覇者・カイロ選抜はフィジカルの強さを生かしたサッカーで自分たちの特長を存分に披露。3位にはFC東京が入り、フェアプレー賞も同時に受賞した。

思い知らされた
海外チームの球際の強さ

今大会のボカ・ジュニアーズはとにかく球際に強かった。特に決勝戦での出来は圧巻。今大会の覇者は恵まれた体格を誇っていたが、カイロはそれを上回るスピードとパワーを装備していた。だからこそ、その勝負で負けることは許されない。「すごく体が強いのは感じていた。いつもよりも頑張らないといけないし、このような試合になるのはわかっていた」とL・ルケス監督。選手たちは球際の攻防に対し、体をねじ込んで死にもの狂いでボールを奪い続けた。そのプレーからは対格差を微塵も感じさせず、試合の流れを引き寄せる要因となったのは間違いない。

決勝点もその部分が生んだ賜物だ。拮抗した展開の中で迎えた後半11分。MFのC・メディナのパスを受けたMFのR・グランゼ・マルティネスがGKをかわすも、ボールタッチが大きくなったことで相手にボールを奪われそうになった。しかし、自ら体を入れてボールをキープ。「本当はパスを出そうと思っていたけど、シュートを打つチャンスが巡ってきたので蹴ってみた」と、左サイドの角度のないところから右足でネットにたたき込んだ。

大会を通じて、球際の強さが光ったボカ・ジュニアーズ。L・ルケス監督も口にしていたように、日本のチームと比べるとそこの差は歴然としていた。実際に「球際では結構勝てたと思う。でも日本人はすごく上手で技術があると思うけど」(R・グランゼ・マルティネス)と選手たちもその部分で負ける気がしなかったと話す。日本が世界のトップを目指すのであれば、球際の強さを改善することは必須。今大会でボカ・ジュニアーズが見せた戦いは間違いなく世界基準のサッカーであり、今の日本に足りないモノであった。

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