平成27年度 京都高校サッカー新人大会 2回戦
東山高校-京都廣学館高校

2016年02月08日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

16年2月7日(日)14:00キックオフ/京都府・東山醍醐グラウンド/試合時間70分
東山
3 1-0
2-0
0
京都廣学館
中村一貴(前半31分)
兵藤海地(後半7分)
渡辺諒太郎(後半11分)
得点者  

近年、競争が激化する京都の高校サッカーシーンで、今季の主役候補といえるチームが早々と激突した。序盤から東山ペースで試合が進んだが、廣学館の守備陣の奮闘もありゴールが奪えず。このまま前半が終わるかと思われたが、前半31分に右サイドの高い位置から投げこんだスローインをFW渡辺諒太郎が頭でそらし、最後はMF中村一貴がたたきき込んで、東山が試合を動かした。

後半7分にも右CKがファーに流れたところをDF兵頭海地が頭で押しこみ加点すると、11分には先制点をアシストした渡辺がゴールをマーク。決して楽ではない試合展開だったが、今季一つ目のタイトルである新人戦制覇に向けて弾みがつく勝利となった。

ピックアッププレーヤー

東山GK高田侑真(1年)
ピンチはわずかながらも声で存在感
迫力を増す世代別代表の守護神

インフルエンザの影響で主力CBの2人が出場できず、慣れない守備陣の組み合わせを余儀なくされた東山。その中で存在感を見せたのがU-16日本代表のGK高田侑真(1年)だった。

昨年度は入学直後から正GKの座をつかんだが、DFラインとのコミュニケーションの課題を残す一年に。さらなる飛躍を目指す今年は「みんなで話しながら組織で守ろうと考えている。僕がいちばん見える立場なので、気づいたことを普段の練習からいっていこうと思った」とこれまでに以上にコーチングを意識する一年がスタートした。

この日の試合で打たれたシュートは3本。数字だけで見れば、彼の出番はごくわずかだったが、味方へのポジショニング修正や叱咤激励など、1試合通じて指示を絶やさなかった彼の働きも見逃せない。的確なコーチングによって、シュートまで持ちこませなかったのが、無失点の要因ともいえる。

中学3年次に、将来の日本代表守護神を育成すべく行われる「ナショナルGKキャンプ」に招集されるなど、入学前から期待を集めた存在で、昨年2月にはU-15日本代表入りを果たした。福重良一監督が「代表に行くたびに良くなっている」と口にするように日進月歩で成長を続ける中で、本人がいちばんの成長として挙げるのが、意識の変化だ。以前はピッチだけで頑張ればいいと考えていたが、「Jのアカデミーに比べてコーチが少ないので、自分で工夫しながらプレーしなければならず、主体性が大事と気づいた。そのためにはピッチだけでなく、私生活でも食事や休養などを意識するようになった」。

取り組みによって、精神的にたくましさを増した結果、自身の特徴として挙げる「ゴール前での迫力」にもつながっており、「自分で考えながら練習をして、うまくいけば自信につながる。自信はプレーに表れ、GKで大事な表情や声のかけ方が変わる」と話す。中学時代は失点直後に肩を落とすことも多かったが、最近はミスしても強気の表情を崩さず、相手につけ入るスキを与えないようになってきたという。この一年で彼がさらに迫力を増すことができれば、目標とする選手権出場も近づいてくるはずだ。

C大阪U-15MF鈴木冬一
C大阪U-15MF鈴木冬一
C大阪U-15MF鈴木冬一
C大阪U-15MF鈴木冬一
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