高円宮杯U-18サッカーリーグ2015
プレミアリーグ参入戦
アルビレックス新潟U-18-徳島市立高校

2015年12月14日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年12月13日(日)11:00キックオフ/広島県・エディオンスタジアム/試合時間90分
新潟U-18
1 0-0
1-0
0
徳島市立
鎌田啓義
(後半43分)
得点者  

北信越王者と四国王者がぶつかった一戦は、序盤から慎重な戦いが続き、両者、前半は無得点。後半に入ってからは、「今までやってきた戦いを意識しよう。背後を狙いつつ、サイドを使っていこうと」と入江徹監督に声をかけられた新潟が優勢に立ったが、1点が奪えない。延長戦も視野に入る中、試合が動いたのは後半43分。中央からペナルティーエリア右にパスが通ると、FW鎌田啓義が右足でうまくコントロール。落ち着いた切り返しでDFをかわすと、左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。この一撃が決勝点となり、新潟が勝利。来季からのプレミアリーグ参入を決めた。

ピックアッププレーヤー

新潟U-18 DF長谷川巧(2年)
プロデビュー済の右SBが「しんどい」一年を糧にし
念願のプレミア参入をつかむ

「試合前から簡単に勝てるとは思っていなかった。苦しい試合になるなと思っていた」と口にしたように、この日はなかなかゴールが奪えず。苦しむチームを支えるべく、新潟U-18の長谷川巧は「左サイドで良い形が作れていたので、バランスをとってカバーを意識していた。自分としてはタイミングを見計らって、前に出ようと思っていた」と気の利いたプレーで、無失点に貢献。ボールが右サイドに入る機会が増えた後半は、25分にゴール前に低いクロスを展開するなど、センスの片鱗を見せた。

今季は2年生ながらトップチームの2種登録選手として、天皇杯3回戦の徳島戦に出場するなど飛躍の年となったが、「夏とかは、『しんどいな』って思うこともあった」と振り返るように、決して華々しいだけの一年ではなかった。10月に戦ったJユースカップの2回戦では、プレミアリーグWESTの王者となったG大阪ユースと対戦したが、「力の差がありすぎるなって思った」との言葉どおり、試合開始直後から失点を重ね、0-8と大敗。「G大阪は北信越では味わえない強さ、速さ、うまさを持っていた。毎週、強いチームと対戦することによって、同じレベルに立ちたかったので、今日は絶対に勝ってプレミアに上がりたかった」。

12月に入ってからは、飛び級でU-18日本代表の一員となり、イングランド遠征を経験。「歯が立たなかった。これまで味わったことのないプレーばかり。球際に関しては日本のプロのほうが強かったと思うが、守備の面で課題が見えた」と、またもや悔しさが積もる内容に。チームに戻ってからは課題となった1対1の守りを猛特訓したという。悔しさを力に換えられるのが彼の良さかもしれない

奮闘の甲斐あって、来季から念願のプレミアリーグに戦いの舞台を移す。「代表にも入ってすごく良い選手。彼が来年、引っ張っていくと思うので、想いを託すので頑張ってほしい。せっかく上げたのだから、『落とすなよ』って(笑)」とエールを送るのは先輩の鎌田啓義。長谷川は「3年生たちには助けられてきて、今度は自分たちの番。絶対に一年で落とすわけにはいかない」と、すでに来季を見据えている。全国の猛者たちが集うプレミアはより厳しい戦いが予想されるが、彼ならばそれすらも再び自らの力に換えるはずだ。

新潟U-18 DF長谷川巧
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