高円宮杯U-18サッカーリーグ2015
プレミアリーグ参入戦
ジュビロ磐田U-18-神戸弘陵学園高校

2015年12月14日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年12月13日(日)13:30キックオフ/広島県・エディオンスタジアム/試合時間90分+延長20分
磐田U-18
1 0-1
1-0
0-0
0-1
2
神戸弘陵
山下諒也
(後半17分)
得点者 山口翔也
(前半28分)
下山祥志
(延長後半4分)

初めてプリンスリーグ関西を制した勢いのまま、U-18年代最高峰の舞台であるプレミアリーグ参入を決める一戦に挑んだ神戸弘陵は、開始から日の丸経験者を揃える磐田に一歩も引かない戦いを披露。前線から果敢にボールを奪いにいく守りと、個人技と戦術を全面に出した攻撃で互角の戦いを演じた。すると、前半28分には左CKをクリアされたボールを素早くペナルティーエリアに転じ、先制点を獲得。後半に追いつかれ、延長戦まで勝負はもつれたが、延長戦後半4分に右からのクロスをMF下山祥志が決めて勝負あり。念願だったプレミアリーグへの挑戦権を手にした。

ピックアッププレーヤー

神戸弘陵MF下山祥志(3年)
“守備職人”が2点に絡む活躍
チームをプレミアリーグに導く

大一番で2得点に絡む活躍を見せたのは、「守備で目立てるのは格好いい」と口にするボランチの下山祥志(3年)だった。

プリンスリーグ関西の最終節で退場したため、2日前に行われた1回戦の旭川実業高戦には出場できなかった。「ポジション的に、僕はレッドをもらってはいけない選手。責任を感じたので、今日はチームメイトに“恩返しをせなアカン”と思っていた。バスで4時間もかけて来てくれた応援のためにも負けられないと思っていた」と、復帰明けとなったこの日。「Jクラブ(が相手)だからといって引くことなく、僕たちが優勢になるためにしっかり向かっていった。球際、プレス、切り替えを意識した」との言葉どおり、開始から持ち味である献身的な走りとハードワークで、相手に攻撃を許さず。「彼が入って、中盤が落ち着いた」と谷純一監督が評すほどの働きを見せた。

拮抗した展開が続く中、前半28分に先制点が生まれたが、得点場面は彼の守備力が生きた格好だった。左から上げたCKは相手DFに阻まれ、中盤で相手に先に触られたが、トラップが大きくなった瞬間を逃さず奪うと、ボールはそのまま前線へ。DF松岡耕生、山口翔也とつながり、ゴールネットを揺らした。1-1で迎えた延長後半4分には、DF多田勇慈郎の右クロスによって、相手GKとDFが激突。エリア中央にこぼれたボールを、「シュートが下手なので、抑えることだけを意識して狙った」と冷静にゴール左隅に決めた。

決して派手さはないが、攻守両面で献身的な仕事をこなせる彼はチームになくてはならない存在。メンバー入りできなかった旭川実業高戦でも、「勝ってほしいので、全力のサポートを頑張った」と声をからし、全力でピッチに立つ仲間にエールを送った。「今年はチームワークがよくて、みんながチームのために頑張れる」という神戸弘陵を象徴するかのような選手の活躍によって、念願のプレミア参入を決めたのは必然ではないのかもしれない。

神戸弘陵MF下山祥志
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