高円宮杯U-18サッカーリーグ2015
プレミアリーグWEST 第16節
履正社高校-名古屋グランパスU18

2015年11月24日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年11月22日(日)11:00キックオフ/大阪府・履正社茨木グラウンド/試合時間90分
履正社
1 1-0
0-2
2
名古屋U18
西村光明(前半10分) 得点者 森晃太(後半34分)
田中彰馬(後半42分)

残留争いの行方を左右する8位履正社高と10位名古屋U18の一戦は、10分にCKからFW西村光明がヘディングシュートを決めて、履正社が先制。以降も攻撃のギアが上がらない名古屋を尻目に履正社が試合の主導権を握ったが、追加点が奪えない。後半も同様の流れが続いたが、試合終盤に入るにつれて、ボランチが高い位置でプレーする機会が増え、名古屋のリズムに。後半34分にFW森晃太が直接FKを決めると、42分にも森のCKをMF田中彰馬が頭で合わせて、名古屋が逆転勝ちを収めた。

ピックアッププレーヤー

名古屋グランパスU18 FW森晃太(3年) 
名古屋一筋12年
エースがチームをプレミア残留に近づける活躍

苦しい試合をモノにしたのは、背番号10を背負うFW森晃太のひと振りだった。試合序盤に先制点を許した名古屋は、思うような攻撃を展開できず、前半放ったシュートはわずか2本。森自身も「今日はまったくプレーに関われなかった。自分が思ったようなプレーができずチームに迷惑をかけてしまった」と振り返ったように、サイドに開いてパスを引き出し、ドリブルで状況の打開を狙ったがうまくいかない。

だが、「プレーがダメなら、違うことでチームを盛り上げよう思っていた」と口にしたように、チームを救ったのは、流れとは別のプレーだった。後半34分に、自らの突破によって、ペナルティーエリア左でFKを獲得すると、「GKがニアにいるのが見えたので、ファーにドライブをかけた」と狙うとおり、直接シュートを決めて同点に。42分にも左CKのキッカーとして、勝ち越し点となるMF田中彰馬のヘディングゴールをお膳立て。試合後は「みんなの勝ちたい気持ちが強かったから、ゴールにつながったと思う」と口にした。

幼稚園のころからグランパス一筋12年。時間が合えば、トップチームの応援にも駆けつけるほどで、兄・勇人は2年前にU18からトップチームに昇格している。彼自身も名古屋でのプロデビューを望んだが、夢はかなわず。周囲から大学進学も提案されたが、「ずっとプロを目指してきた。大学の4年間を待ってからプロになろうとは考えていなかったし、チャンスがあるなら目指そうと思った」と、他クラブでのプロ入りを模索中だ。

この日、警告を受けたため、次節は出場停止。名古屋のユニホームをまとうのは最終節の1試合のみとなる。「みんなと過ごしたクラブハウスでの出来事は楽しいことばかりで、これからも一生残る良い想い出。悔しいこともいっぱいある。今年のJユースカップは準優勝で終わって、悔しかったし、名古屋でプロに上がれなかったことも悔しい」とこれまでを振り返る。「僕らの代で、プレミアから落としてはいけないし、後輩たちにこの舞台を味あわせてあげたい。プレミアに残留させることが使命」と続けたように、酸いも甘いも学んだクラブへの恩返しはプレミア残留にするつもりだ。

名古屋グランパスU18 FW森晃太
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