第94回全国高校サッカー選手権大会 埼玉県大会3回戦
昌平高校-武蔵越生高校

2015年10月26日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

15年10月24日(土)10:30キックオフ/埼玉県・昌平高校グラウンド/試合時間80分
昌平
3 2-0
1-0
0
武蔵越生
本間椋(前半11分)
松本泰志(前半26分)
榊原悠太(後半22分)
得点者  

昌平高は序盤から、テンポのいいボール回しで相手陣内へと幾度となく侵入。前半11分にはFW本間椋のミドルシュートが相手DFに当たりながらも、ネットを揺らしてみせた。同26分にもMF松本泰志がPA内で狙いすましたシュートを放つ。これがゴール左隅に突き刺さり、リードを2点とした。後半は22分に決めたMF榊原悠太の得点だけに留まったが、後半も終始、武蔵越生高を圧倒。2年連続の選手権出場に向けて、弾みのつく勝利となった。

ピックアッププレーヤー

昌平MF松本泰志(2年)
シュートへの意識が高まった
元ボランチの2年生10番

トップ下の位置から巧みな足ワザと、ゴールへの強い意識で存在感を見せたのが昌平高のMF松本泰志だ。2年生ながら背番号10を身にまとい、攻撃のタクトをふるう立ち振る舞いは威風堂々としたもの。昨年の全国高校サッカー選手権大会に1年生ながら背番号11を与えられ、レギュラー格として戦っていたことを考えれば何ら驚きはない。

昨年は大躍進を遂げた昌平高だったが、今年のチームは昨年のレギュラーがほとんどいない2年生中心の若いチーム。夏の総体予選では、あと1勝で全国の切符を手にできるという準決勝でまさかの敗退をしてしまった。中でも松本は腰の負傷もあり、「松本の総体予選での出来は(ケガもあって)不甲斐ないところもあった」と藤島崇之監督が話すほどのプレーぶり。しかし、この敗戦が彼の気持ちを変えた。「監督やコーチ陣から『お前がゴールに行け』といわれている」と以前よりスタッフ陣からいわれていた中で、松本のゴールへと向かう意識は夏以降に著しく向上。強豪がそろうプリンスリーグ関東でも積極果敢にシュートを放ち、自らがチームをけん引するようになっていった。

「自分がゴールを決めるという想いで裏に抜けたり、おとりでもいいので他を生かすという意識でやっている」と松本が語るように、この試合でもパスの出し手ではなく、受け手として幾度となく躍動。裏へと飛びだす動きはゴールへの欲を感じさせた。それがチーム最多となる10本のシュートにつながり、2点目の得点に結びついたといえるだろう。「引っ張っていかないといけないので、自分が先頭に立って、もっとプレーでけん引していけるようにしたい。2年だからとかは関係ないと思うので」というように、責任感を持って挑む今年の選手権。本来の良さであるゲームをコントロールする術、足元の技術に、ゴールへの意識が加わった男が、チームを必ず全国の舞台へと導くはずだ。

昌平MF松本泰志
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