2015Jユースカップ2回戦
ガンバ大阪ユース-アルビレックス新潟U-18

2015年10月19日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年10月17日(土)17:30キックオフ/大阪府・万博記念競技場/試合時間90分
G大阪ユース
8 3-0
5-0
0
新潟U-18
武田太一
(前半2分、32分)
宮森祐希
(前半35分)
市丸瑞希
(後半19分)
白井陽斗
(後半27分、44分)
山中海斗
(後半38分)
松本歩夢
(後半43分)
得点者  

昨年のファイナリストであるG大阪が幸先の良いスタートを切った。開始2分にペナルティーエリア右を抜けだしたMF大原俊輔が、強烈なシュートをお見舞いすると、GKがファンブル。これをFW武田太一が押し込み、G大阪が先制した。「開始早々の失点が痛かった」(入江徹監督)新潟も、反撃の機会をうかがったが、G大阪は相手の息の根を止める形で32分と35分に加点。交代カードを次々に切った後半も攻撃の手を緩めずに5得点を奪って、試合を終えた。

ピックアッププレーヤー

G大阪ユースMF市丸瑞希(3年)
1G2A以上に目をひいた気迫あふれるプレー
奮闘の裏にあった二人のユースOBの存在

新潟U-18は7月のクラブユース選手権では2-3で敗れた相手とあり、リベンジに燃えないはずがない。「失う物はないという気持ちで挑んだ」という市丸瑞希はこの日、後半19分に味方とのワンツーでゴールを決めると、以降は2アシストを記録。守備でも粘り強さを発揮し、無失点に貢献した。プレー以上に目をひいたのが、シュートをミスした際に感情を露わにするなど、普段にも増した気迫のこもった動き。その裏には、二人のユースOBの存在があった。

一人目は、中学と高校でプレーを共にしたMF井手口陽介だ。この日の試合前に行われたトップチームの浦和戦でフル出場。勝利に貢献する姿を目にして、「陽介クンのプレーを見て刺激を受けた。1歳しか違わないのに、あれだけプレーできるのはすごい」と発奮材料にしたという。

二人目は、MF稲本潤一(現J2札幌)。梅津博徳監督いわく、市丸は普段怒らずに済む選手だが、9月末に与えられたオフ明けのフィジカルトレーニングで動きが重かったため、カミナリを落としたという。例として挙げたのが、梅津監督が現役のころにG大阪ユースでチームメートだった稲本のエピソード。「市丸は走りの練習のときに、いつも後ろを走るので、『お前はイナと比べたら、まったくダメ』って声をかけたんです。イナは365日ずっと先頭を走ったり、本当にすごい選手だったんだぞって」と梅津監督は話す。

くしくも、市丸がサッカーを始めて最初に憧れた選手は稲本だった。当時5歳だった市丸は、日韓ワールドカップのロシア戦で稲本が決めたゴールに心を打たれ、小学生になってからは同じ5番を志願した程の存在だった。指揮官からの話を耳にし、「自分の情けなさを痛感した。もしプロになれたとしても、このままではすぐにクビになってしまう。もっと変わらなきゃいけないって思った」。この日、市丸が見せた熱いプレーは、OB二人に並ぶ可能性を感じさせるモノ。近い将来、同じステージに立っていたとしても、何ら不思議ではない。

G大阪ユースMF市丸瑞希
Jユースカップ G大阪ユース-新潟U-18 img
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