第39回 日本クラブユース選手権(U-18)大会
グループステージ Bグループ 第3日
鹿島アントラーズユース-徳島ヴォルティスユース

2015年07月26日

松尾祐希(フリーライター)取材・文・写真

15年7月25日(土)9:00キックオフ
群馬県・県立敷島公園補助陸上競技場/試合時間80分
鹿島アントラーズ
0 0-0
0-0
0
徳島ヴォルティス
ユース
  得点者  

大量失点で敗れない限り、グループラウンド突破が決まる鹿島ユースは、序盤から試合の主導権を保持する。最前線に構えるFW垣田裕暉を軸に攻勢を強め、守備でもDF町田浩樹とDF中野純のCBコンビを中心に堅守を発揮。このラウンドを突破するためには、勝利が最低条件となる徳島ユースにつけ入るスキを与えなかった。得点を奪うまでには至らずスコアレスドローだったが、この結果、鹿島がノックアウトステージ進出を決めた。

ピックアッププレーヤー

鹿島アントラーズユースFW垣田裕暉(3年)
鹿島を最前線から支えた
187センチ走れる大型ストライカー

鹿島伝統の背番号13を背負い、187センチ、80キロの大型ストライカーFW垣田裕暉は、恵まれた体格を生かしたポストプレーや、ゴール前に入った際の迫力などで圧倒的な存在感を発揮。自らの武器を余すことなく使い切ったといえるプレー内容だった。しかし、それ以上に素晴らしかったのは、試合を通じ献身的な動きを見せた部分だ。前線にボールが入ると真っ先に反応し、何度も空中戦で相手と対峙。裏へと走るプレーや最前線からのハードワークでも妥協することはなく、最後まで誰よりも懸命にボールを追い続けた。

彼がそこまで走り切れるのには2つの理由がある。まず1つ目は長距離を走ることを得意にしていたというところだ。「長距離は小さいころから走れるほうだった」と本人が語るように持久力には絶対の自信を持っていた。板倉南小学校(群馬県)の1年生から鹿島中学校(茨城)の3年生まで、学校のマラソン大会で1位を取り続けたということからもその実力は折り紙つき。陸上部が学校にはなかったためスカウトされることはなかったそうだが、そこで培った武器が現在のプレーにつながっている。

そして、2つ目は「(どの試合でも)走らないと相手にやられるぞと思っているし、他の大きな選手が(比較的)苦手にしていると思うので、背が小さな選手と同じくらい走れれば良い武器になる」(垣田)という、走ることに対しての強いこだわりだ。背が高く、体が強い選手は今までにも沢山いた。しかし、ここまで献身的に走る続けることができるのは稀有な存在。自分の特徴に最後まで走り続けるという武器を加えることが、自らの能力を最大限引き出す要因になっている。

「僕はもっとできると思っている。ポテンシャルとして、跳ねたり走ったりするというのができるので、だからこそ突き詰めることがあるはず」と熊谷浩二監督は背番号13に対し、さらなる期待をかけている。父親に元鹿島FW垣田健を持つサラブレッドが、今後どのような活躍を見せるのか注目をしたい。

鹿島アントラーズユースFW垣田裕暉
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