高円宮杯U-18サッカーリーグ2015
プリンスリーグ九州 第10節
アビスパ福岡U-18-筑陽学園高校

2015年07月13日

森田将義(フリーライター)取材・文・写真

15年7月11日(土)11:00キックオフ
福岡県・県営春日公園球技場/試合時間90分
アビスパ福岡U-18
1 1-1
0-1
2
筑陽学園高校
冨安健洋
(前半18分)
得点者 過能大貴(前半1分)
青末秀悟(後半15分)

前半1分にFW過能大貴のゴールで先制した筑陽学園だったが、試合が進むにつれ福岡U-18が見せるテンポの良いパス回しからボールを奪えず守勢に回った。18分にはCKからMF冨安健洋にヘディング弾を決められただけでなく、29分にもポストをかすめるシュートを打たれるなど、前半の筑陽学園は同点で終えるので精いっぱいだった。だが、後半からは守備の立て直しに成功し、試合を支配。後半15分にCKからDF青末秀悟が決勝ゴールを奪うと、退場を出した福岡U-18を寄せつけずにそのまま試合終了を迎えた。

ピックアッププレーヤー

アビスパ福岡U-18MF冨安健洋(2年) 
デカいだけじゃない大型ボランチ
185センチの身長以上に際立つ存在感は魅力十分

試合には敗れたものの、前半18分にはヘディングで同点ゴールをマーク。世代別代表の常連であるMF冨安健洋(2年)のスケールの大きさと、将来性の高さを示すには十分な試合だった。

福岡U-15時代からトップチームの練習に参加してきた期待のボランチで、代表ではCBとしてもプレー。185センチという高身長を目にすると、高さを生かしたヘディングの強さが売りと思いがちだが、「中学時代は競らなくても、空中戦に勝てていたけど、高校に入ってからはそうもいかず…」と苦笑いしたように、空中戦は発展途上。武器は豊富な運動量と、高い予測力を生かしたプレーにある。

テーマに掲げるのは「走り続ける」こと。この日も味方がはじいたボールに必ず顔を出し、相手の2次攻撃の芽を摘むシーンが多く見られた。攻撃では、定位置である中盤中央ではなく左右前方に流れて、チャンスに絡みにいく。ただガムシャラに走るのではなく、ボールがどこに来るかを常に考え、真っ先に反応できるのが彼の強みで、久藤清一監督が「冨安は判断や狙いがずば抜けて良い。一人で(ピッチの横幅)68メートルを守れる」と話すのも決して大げさではない。

ヘディングとともに「パスの流れを止めてしまったり、ボール回しがうまくないと思う」と課題として挙げるパスに関しても、この日は機を見てはクサビのパスを狙い、惜しい場面を演出するなど、失敗に終わっても、「良いところを見ているな」と唸らせるチャレンジが多かった。

今季はトップチームの練習に参加するだけでなく、開幕から2種登録されており、先月にはバルセロナBとのトレーニングマッチにも出場。10分あまりのプレーだったが、「相手はミスがなかった。当たり前のように止めて蹴れてができていた。良い思い出だけで終わるのではなく、普段から意識して練習しないといけない」と新たな刺激を得た。まだ、成長の余地は多くあるものの、単なる「大きい」だけの選手ではないことは確か。さらなる大舞台に挑むであろう近未来が楽しみだ。

アビスパ福岡U-18MF冨安健洋
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