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2010FIFAワールドカップ南アフリカ どうなる日本!? 激動の最終予選レポート

2009/6/11

2010FIFAワールドカップ南アフリカ どうなる日本!? 激動の最終予選レポート
日本代表-カタール代表 対談レポート

小池正人、菊地芳樹、清水英斗、粂田孝明(本誌) 構成

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STRIKER DX名物 対談レポート
南アフリカ大会はホントにベスト4のチャンス?

小池 またレフェリーに戻っちゃうけど、ペナ周りのファウルも取ってもらえなかったね。つまり、俊輔にFKのチャンスもなかった。

菊地 ま、見方を変えれば、そういう意味でもいいテストマッチといえるかもしれない。前回のウズベキスタン戦といい。ストロングポイントがどんどん消されてく中で、どうやって点を取るのかっていう部分で。

小池 カタールにPKがあったから、「行って来い」で、どこかでバランスをとるような笛があるかと思ったんだけど、行ったっきりで、全然吹いてもらえなかった。ペナの周りで倒れたり、いろいろやってはみたものの……。

菊地 バランスとる笛はなかったですね。そうするとセットプレーにも頼れなくなってくる。

小池 ちょっと話は変わるんだけど、カタールのGKブルハンが時間稼ぎしてたでしょ。

清水 不思議でしたね。そのシーンほど露骨じゃなくても、他の選手も時間を稼ぐようなしぐさがありました。

小池 勝ち点3を取りにいかなきゃいけない状況だったわけでしょ、カタールは。その辺の意思統一が図れていないというか。メツ監督は会見で「若さ、経験のなさ」で片付けちゃったけど。
日本もそう。玉田も交代退場のときに歩いて戻ってきちゃって。「あれ? 勝ちたいんじゃないのかな」って。

菊地 そういう「中途半端話」でいうと、闘莉王はなんで最前線じゃなくて中盤までしか上がらなかったのか。

清水 わかんないですね。

小池 上がったわりにヘディング勝てなかったし。

菊地 中途半端だな~。

小池 そう考えると、いろんな意味で中途半端な試合だったね。

清水 次のオーストラリアはいいメンバーがスタンバイしてるっていってましたね。

小池 でも日本は俊輔、遠藤、長谷部、本田、大久保、そのあたりがいなくて「いいメンバー」じゃない。それも中途半端だし。

菊地 ただ、このカタール戦、次のオーストラリア戦と、他のメンバーでどれだけやれるのかという意味では、いいテストマッチといえる。それがこんな内容だったから、岡田監督は、会見では「ハーフタイムは精神的なことを話した」って冷静にいってたけど、きっと怒鳴り散らしてたと思うな。

小池 その岡田監督が試合後のセレモニーになかなか出てこなかったり、カタールのGKが背番号「2」だったり。なんにしても中途半端。気になり出したら止まらなくなってきた(笑)。

清水 カタールの、試合前のメンバー表に登録されていたポジションと、実際のポジションも全然違ったじゃないですか。

菊地 第二のマチャラ(バーレーン監督)だよ。いろんな手を使ってかく乱しようとしてくる。

清水 GKの「2」も、これで相手を惑わすつもりだったんじゃないですか? お茶の間の話題にすら上ってないでしょうけど。

菊地 中途半端だな~(笑)。
最近記者会見で相手の監督に、「日本はワールドカップでベスト4を目標にしていますが、どう思いますか?」的な質問が続いてるよね。メツ監督は、「相手の圧力を受けて、いい部分が出せなかったときにどうするのか、という部分が欠けているのでは」というようなコメントをした。そこを、今後日本はどうするのか。強豪と対戦したときには、どうしてもそうなっちゃうはずで、でもこれまでの日本は、とにかくコンセプトを継続してやり切る、っていうことしかやってない。あくまでもやり切ることで、世界との差を埋められると考えているのか。それとも、これからは対策を探す、オプションを用意する1年になるのか。「信じてやるしかない」だけでは、見てるほうはもう信用できない。

清水 僕は「ベスト4」に関しては、「自分も乗っかります」っていうスタンスなんですけど、最近、何かっていうと「ベスト4」ばっかりで、耳にタコができそうですよ。

菊地 デカ過ぎる話で、きっとあんまり相手にされないんじゃないかと思って、「一丁、乗っかってやるか!」って感じだったんだけど、意外とたくさんのメディアが乗っかってきてるね。
ファンも、それぞれがいろんなハードルを設けてると思うんだよね。「1勝すれば大したもの」という人もいれば、「なんとしてもグループリーグ突破」だったり、「いやベスト8」だったり、「ベスト4信じます」だったりすると思う。そういう中で、この1年をどうしたら楽しめるんだろう。

小池 昔、93年に開幕したJリーグの、爆発的な人気が収まったころだったと思うんだけど。サンフレッチェ広島が、1万5000人くらい収容の広島スタジアムで試合をするよりも、5万人収容のビッグアーチのほうが、何千人か観客を増やしたことがあった。ま、集客に対して、クラブが同じアプローチをしたワケじゃなかったかもしれないけど。でも、器がデカくなると、中身も増えるんだなって思った。だから、そういうことじゃない?

一同 ん?

小池 98年フランスワールドカップのとき、岡田監督のコメントの「1勝1分け1敗」っていうのが独り歩きしちゃった。それが目標みたいな感じになっちゃった。でも岡田監督の本意は、目標はあくまでグループリーグ突破で、そのためには最低でも「1勝1分け1敗」でいかないと厳しい、っていう意味だったんだよね。とにもかくにも「1勝1分け1敗」を目指して3戦全敗で終わったわけだから、「ベスト4」を目指せばグループリーグは通るんじゃないかって。そういうたとえ話。

菊地 そういうことなのかなあ(笑)。でも、確かに目標は高く設定しないと、なかなかその下までも行き着けないケースは多いように思う。

小池 岡田監督の頭の中には、98フランスのときに「1勝1分け1敗」発言が独り歩きしてしまったことが残っていて、だから今度は「ベスト4」って、そのくらいのことをいっておいて、なおかつ本気で取り組んでいかないと、グループリーグを突破できないと思ってるんじゃないかな。

菊地 そうすると今度は「実際にはベスト8でしょう」みたいな人が出てきたりして、またややこしくなるだろうね。ただ、ややこしくはなるんだけど、06ドイツのときは「決勝トーナメントにはいけるだろう」っていう人と、「いやそんなに甘くない」っていう人、両極端だったと思う。で、結局1分け2敗に終わって「それ見たことか」っていう、ダメなほうでバッシング的に盛り上がっちゃった。やっぱりさ、ダメなほうで騒ぐのはすごく悲しいというか、進展がないというか、マイナス方向な感じがするじゃん。そうはなりたくないよ。

小池 そうだね。結果はどうあれ、せめて大会前はワクワクしたい。

菊地 隣の国は、乗っかっちゃって実際にベスト4入ったからね。

小池 希望的な見方としては、アメリカや日韓みたいな、サッカー後進の地でワールドカップをやるときは、ベスト4は荒れるっていうのがある。94アメリカはスウェーデン、ブルガリア、02日韓はトルコ、韓国がベスト4だからね。

清水 じゃあ、南アフリカも荒れるんじゃないかと。

小池 そう。99年U-20ワールドカップで日本が準優勝したときは、やっぱりアフリカのナイジェリアでの開催だったし。

清水 そうすると、日本が狙うのは「ココ」ですね。あと10年くらいしたら多少現実味が見えてくるかも、みたいな意見もあるけど、実は今回が近年で最大のチャンスかもしれないと。

菊地 そう。ココと、もしもう1回日本で開催できたら。
いずれにしても、これから1年、まだまだいろんなことがあるでしょうね。抽選だったり、メンバー発表だったり。

小池 とにかく、いろんなことに「乗っかりベース」で代表もJリーグも楽しみながら見ていきたいね。

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