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2010FIFAワールドカップ南アフリカ どうなる日本!? 激動の最終予選レポート

2009/6/9

2010FIFAワールドカップ南アフリカ どうなる日本!? 激動の最終予選レポート
日本代表-ウズベキスタン代表 対談レポート

田村修一(フットボールアナリスト)、清水英斗(本誌) 構成

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STRIKER DX名物 対談レポート
ゴール前に革命を起こすのは、岡崎か、興梠か、渡辺か、森本か!?

清水 この予選、全体を振り返って何か感想はありますか?

田村  僕はやっぱり、キリンカップの前後で違うと思う。たとえばアウェーのカタール戦に3-0で勝ったりして、日本のよさも出てたように見える。ただ、ボールのないところの動きはあまりよくなくて、一人一人のパフォーマンスの足し算で勝ってたように僕は思った。コンビネーションやオートマティズムって意味でいったら、G大阪のほうが上だと。

清水 それがキリンカップでちょっと変わってきた?

田村  あそこでプレーの質が一つ変わったような印象を受けた。ボールを持つ選手も、持たない選手も、周りの動きにムダがなくなって、必要なプレーだけを的確にやるようになった。直前で集まって練習したのに、チリ戦だけでなくベルギー戦でも、ああいうプレーができたから、けっこう驚いた。正直いってね、岡田監督に対する見方も少し変わったんだよ。今回のタシケントでの練習も、日本がどういうことをやりたいのか、それが非常によく分かった。やり方は違っても、オシムのやりたかったことに近いと思う。

清水 岡田監督って、もともと守備から入るタイプでしたよね。予選の最初のほうでも、守備でやりたいことはハッキリ見えていたと思うんですよ。前線から守備をして、数的優位を作ってボールを奪う。そういうものにプラスして、キリンカップでは攻撃面でも整理されてきたんじゃないかなと。

田村  オーストラリア戦やバーレーン戦でもさ、サイドから中に行く攻めはけっこうやってたでしょ。それがキリンカップになって、その回数が増えて、サイドだけじゃなく中央から行く形もあった。そういうコンビネーションがうまくできるようになってきた。あとはゴール前だね。これができないと、今日のウズベキスタンのようになることもあり得るから。

清水 ひどいシュート精度でしたよね。たぶん何回やっても、日本を相手に2点や3点を取ることは考えられないと思う。1点ならポコッと入るかもだけど。

田村  岡田監督にそれを質問したら、今までどおりの方向性で確率を高めていくっていってるんだけど、僕はもっと自覚的にやっていかなきゃダメだと思うんだよ。

清水 ゴール前は個人に頼るところが大きくなるんで、「クラブでやってくれよ」と思っているのかもしれないですけどね。

田村  そうなると結局、誰か人が出てくるのを待つしかないから、今いるメンバーをどうやって力を上げるかっていうことも、考えなきゃいけない。あと1年だけど、1年でもかなり変わってくるから。

清水 岡崎慎司も、ここ2年くらいで相当伸びましたからね。岡崎に続きそうな有望選手って誰かいますか?

田村  今のところだったら、興梠慎三かなぁ。

清水 横浜F・マリノスの、渡辺千真なんてどうですか? 自分は彼を毎試合見てるわけじゃないんですけど、ウチで解説をしていただいている鈴木正治さんが、「あいつはシュートがうまい。キックがうまいんじゃなくて、シュートがうまい」っていうんですよね。正治さんも、ちょっと前までは、キックがうまい=シュートがうまいと思ってたらしいんですけど、どうもそれは違うと。キックがうまくても、思いっ切り蹴ることしかできない選手が日本には多い。そういう意味では、彼はきちんとGKを見て、いないコースを狙ったり、フェイントをかけて打つことが上手だというんです。

田村  彼は確かにいいよね。ここで練習を見ててもさ、普通にシュート打ってるだけじゃん? そこで工夫してるヤツが一人もいないじゃん? 大黒将志がいたときは、そういうことやってたけど、日本代表クラスでやってたのはアイツくらい。そこをやんなきゃダメなんだよね。

清水 そこも意識次第なんでしょうね。でも、岡田監督にもそういう意識はなさそうなんですよね。パカパカ打ってるだけなのに、特に何もいわないし。

田村  段階を踏んでるんだったらいいんだけどね。これができたら、次はこれって。彼の中でそういう過程があるんだったらいいけど。後は森本貴幸だね。イタリアで活躍して、このチームにうまくフィットできるか。

清水 森本は、反町ジャパンにもうまくフィットできなかったし、なかなか難しそうですね。

田村  ヨーロッパの中で生きるタイプだからね。彼のタイプとして、個人ありきの中にいるほうが生きる選手なんだよ。だから、森本自身が上のレベルまで突き抜けちゃえばいいわけ。そうすれば彼を軸にチームが作られるから。でも、今の段階で森本にこのサッカーに合わせろっていったら、よさが消える可能性は高いよね。

清水 僕も森本をずっと見てたわけじゃないので断言はできないんですが、たぶん、森本はこれまで、コンビネーションとは無縁のサッカーをしてきたんじゃないかと思うんですよ。今も含めて。ワンツーのように1対1の関係ばかりで、3人目の動きとか、そういうものの経験があまりない。

田村  結局、ボールをストライカーに預けちゃって、後は何とかしてくれよって感じだからね。

清水 だから結局、今でも森本がいちばん受けやすいパスは、崩した末のショートパスよりも、ウラのスペースへポーンと適当に蹴られたロングボールだと思うんですよね。だから日本代表が目指すサッカーにはなかなかなじめない。

田村  もしも、森本がビッグクラブで活躍できるくらいになれば、そのときは彼を軸にすべてを計算できるようになる。だから彼は、レベル的に突き抜ける必要があるんだよ。

清水 そうなると……2010年に間に合うかなぁ……。厳しいところですね。

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