第97回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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第97回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 大津-大分

2019年01月03日

篠幸彦(フリーライター)取材・文
高橋学 写真

18年1月2日(水)14:10キックオフ/神奈川県・等々力陸上競技場/観客4,447人/試合時間80分+PK戦
大津
2 1-1
1-1
PK
4-2
2
大分
大竹悠聖(前半31分)
大竹悠聖(後半4分)
得点者 永松恭聖(前半37分)
重見柾斗(後半32分)

大分が持ち前のパスサッカーで大津に対して果敢に攻め、大津は切れ味の鋭いショートカウンターを狙った。前半31分の裏に抜け出した⑨大崎舜の落としを⑧大竹悠聖がダイレクトシュートで先制。すると37分に大分がワンタッチでパスをつないで崩し、最後は⑲永松恭聖が決めて同点にする。後半開始4分、⑧大竹が2点目を決めて大津が再びリードするも、32分に大分が⑧重見柾斗のゴールで追いつく。結局80分で勝負がつかずPK戦へ。これを大津が4−2で競り勝ち3回戦へ進出した。

大津・大竹の2ゴールも逃げ切れず
PK戦で辛くも2回戦突破

「大勝のあとで難しいゲームになると思っていた」(大津・平岡和徳総監督)と、桐光学園相手に大勝を収めた大津だったが、2回戦は一筋縄ではいかなかった。苦戦した理由を問われると「うちの距離感が作れなかった」(平岡総監督)と、初戦では鮮やかに決まったショートカウンターが対策されていたことを挙げた。

序盤は互いに素早い攻守の切り替えからスピーディーな展開となった。それでも徐々にボランチを中心に落ち着きを見せた大津は、前半31分に裏へのロングボールで抜け出した⑨大崎舜が、大分のGK⑫野仲龍斗をかわすもシュートが打てず。⑨大崎はボールを持ち直し、後ろから走り込んだ⑧大竹悠聖へ落とすと右足のダイレクトシュート。左サイドネットに鋭く決まり大津が先制点した。だがその6分後、大分が鮮やかなパスワークから⑲永松恭聖が決めて1−1とされる。前半終了間際に取られ、流れが傾いたかに思われたが後半4分、再び⑧大竹が⑩水野雄太とのコンビネーションから左足で2点目を決める。

しかしこの試合、大津自慢の守備陣はゴールに鍵をかけられない。後半32分に中盤のラインを突破され、大分⑧重見柾斗に左足でゴールの外側から巻くようにシュートを決められて、再び同点に追いつかれる。

試合の勝敗はPK戦に委ねられた。PK戦は大津が4人目まで決め、大分は1人が外し、4人目のキッカーはこの試合1ゴールの⑲永松。「助走を見て右だと思った」と大津GK①松村龍之介は思い切り右に飛び、赤松が放ったボールを見事に弾き、大津が4−2で制した。

大分の果敢な戦いに苦戦を強いられた大津だったが、今大会5得点の⑧大竹という勢いに乗る男の存在がトーナメントで大きく、心強い。次は連戦となる3回戦で青森山田と激突。屈指の好カードで大津は初戦のように再び勢いをものにすることができるのか。注目の一戦だ。

監督・選手コメント
大津・平岡和徳総監督
大勝のあとのゲームで難しいゲームになると思っていた。さすが大分さん。中高一貫のテクニックを重視した、ここに来て開き直ったいいサッカーをされた。失点の場面では奪われた人間がいて、そこから守備のコンセプトが整っていなかった。相手のいいところが失点の時間帯は出ていた。1点目の次に2点目を加点していくパワーがなかった。大竹はゴール前の嗅覚というか、こぼれてくるところのシュートのまとめ方のよさが点につながっている。

大分・古閑健士監督
格上の相手だったが守っても仕方ない。うちは失うものはないので、果敢に攻めて点を取りに行った。逆転も狙っていたが。4-4
2に対して、サイドに速い選手がいるのでアンカーからコースを消しながらやれた。ただ、前半はボランチに対してプレッシャーに行けていなかったので、後半はしっかりとプレッシャーをかけていった。そこも落ち着いた要因だった。ひし形作りながら短いパスをつないでいく。体も大きくないので速さとパスで崩していくというのがうちのサッカーですので、そこは表現できたのかなと思う。大分県は県外に出る子が多いんですが、大分に残ってもこういったサッカーができるというのを見せることができたと思う。

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