第97回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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第97回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 岡山学芸館-仙台育英

2019年01月03日

川原宏樹 取材・文
松岡健三郎 写真

19年1月2日(水)14:10キックオフ/味の素フィールド西が丘/3,643人/試合時間80分
岡山学芸館
1 1-0
0-0
0
仙台育英
永田一真(前半24分)
得点者  

初戦で4得点を奪って勝ち上がったチーム同士の対戦となった岡山学芸館と仙台育英の試合は、初戦とは打って変わり均衡したゲーム展開になった。平均身長で上回る仙台育英は、FW⑨菅井大翔にロングボールを送り込む。しかし、反応で上回った岡山学芸館がセカンドボールを拾って、相手に試合のペースを握らせなかった。そして前半24分、初戦でハットトリックを決めたエースのMF⑩永田一真がゴールを奪い岡山学芸館が先制した。その後、岡山学芸館の素早い反応や走力を生かした前線からの守備は、試合終了まで途切れることはなく、仙台育英の高さのある攻撃を完封して勝利を収めた。

前線からの守備で配給元を抑えた岡山学芸館が
永田一真の大会4ゴール目で仙台育英を振り切る

 フィールドプレーヤーに180センチを超える選手が3人もいる仙台育英は、岡山学芸館の選手に比べてかなり大きく見えた。その特長を生かそうとする仙台育英は、序盤から身長184センチあるFW⑨菅井大翔にボールを集めたが、それを得点に結びつけることはできなかった。

 一方の岡山学芸館は、「(仙台育英の)④今野太勢にいい状態で蹴られたら相手のチャンスになってしまうので、そこは寄せていい状態で蹴らせないようにしようとしました」と、試合後にキャプテンの⑩永田一真が明かしたように、前線からの守備で相手に精度のいいボールを蹴らせないように対策を整えていた。しかも、攻守の切り替えが早い岡山学芸館はセカンドボールへの反応もよく、仙台育英に気持ちよくサッカーをさせなかった。

守備から徐々に自分たちのペースを作っていった岡山学芸館は、前半24分に待望の先制点を奪う。右サイドを上がった⑮伊藤柊都がキックフェイントを使って相手をかわし、ゴール前へクロスを送る。そのクロスは高さを誇る仙台育英DF陣の頭上を越えてファーサイドへ向かっていった。それを⑧鶴海翔大がゴール前に落とすと、そのボールを⑨岡田知也が相手を引きつけてスルー。そこに待ち受けていたのが、エースの⑩永田一真だった。右足で合わせたシュートは相手に当たるも、ゴール右に吸い込まれて、⑩永田は今大会4得点目を挙げた。

 エースの一撃でチームはさらに活気づき、仙台育英の攻撃を最後まで跳ね返し続けた。薄氷の勝利を手にした岡山学芸館は、次戦で隣県の瀬戸内と対戦する。今年度のプリンスリーグ中国での対戦成績は、1分1敗と負け越している状態で今度は何としても勝ちたいところ。瀬戸内は2回戦からの登場で、1回戦から戦う岡山学芸館のほうが間違いなく疲労は蓄積している。しかし、キャプテンの⑩永田は「いつも公式戦の翌日は練習試合が入っていて、それを1年間通してやってきました。(連戦は)苦ではなくて当たり前という感じなので、何の問題もないです」とコメント。次戦も走力を生かした守備をベースとした100パーセントの岡山学芸館が見られそうだ。

 

監督・選手コメント
岡山学芸館・高原良明監督
身体能力の高い選手が多い中でロングボールの対応に苦しんだところがあったんですけど、セカンドボールの回収のところでなんとかマイボールにできて、前半にいい形で点が取れたのが大きかったと思います。ロングボールがたくさん飛んでくると読んで、そのセカンドボールをどれだけ拾えるかというところが勝負になるといっていました。前からどんどんとプレッシャーをかけながらセカンドボールをよく拾えたんじゃないかと思います。最後まで体を張って防いで、粘りというところを出せました。(次戦の瀬戸内について)よく練習試合もする相手で年間に何試合するかっていう相手と、まさかこの全国でやるとは思っていなかった。お互いに力を知っている状態でやりますので、とにかく思い切ってやるだけですね。

岡山学芸館・⑩永田一真
今日のゴールは、いい状態でパスが来たので僕は決めるだけでした。けれど、他にも決められるところがいっぱいあったので、そこを決めきれずに接戦の苦しい試合になってしまいました。しっかり決めきれなかったというのが悔しいところです。みんないい状態で、声を出してがんばっています。今がチームのピークといってもいい状態なので、この状態が続けばもっと上を狙っていけると思っています。岡山学芸館は全員攻撃・全員守備なので、攻撃だけすればいいという選手はいらないというのがチームの方針。全員で守備をして全員で攻撃するということを1年間やってきたので、それができたと思います。

仙台育英・城福敬監督
1−0という僅差でしたが、それを返せないほんの少しの差があるのかなと。それを全国で埋めていかないと万年2回戦で帰っちゃうことになるという話を(選手たちに)しました。その差が何なのかということを今後のサッカーに生かしてもらえたらなと思います。いいチャンスもあったと思います。得点のチャンスもあったけど、それを決めきれる強さですね。あの強さのままで逆転まで持っていくことができるかというと、厳しい言い方をすれば僕は同点までだと思います。それをひっくり返せるような本当の力のあるサッカーを展開すべき。そういう課題を一人一人が見つめていかないといけないかなと感じました。

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