第97回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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第97回全国高校サッカー選手権大会
2回戦 長崎総科大附-浜松開誠館

2019年01月03日

森田将義(フリーライター)取材・文
木鋪虎雄 写真

19年1月2日(水)12:05キックオフ/埼玉県・NACK5スタジアム大宮/観客5,721人/試合時間80分
長崎総科大附
1 0-0
1-0
0
浜松開誠館
千葉翼(後半23分)
得点者  

序盤は互いにリスクを避け、ロングボールを蹴り合う展開が続いたが、時間の経過と共に浜松開誠館の効果的なサイドチェンジが機能。サイドから、⑪弓場賢真が鋭いカットインを繰り返したが、長崎総科大附の堅守を崩せず、スコアレスで前半を終えた。後半からは、1点を狙った長崎総科大附が攻撃の並びを入れ替え、反撃を開始した。後半23分には右サイドから⑱鈴木冬一のシュートのこぼれ球を奪い、⑲古堅詩音がゴール前にクロス。後方から飛び込んだ⑰千葉翼がヘディング弾を決めると、そのまま逃げ切った長崎総科大附が勝利した。

名将・小嶺忠敏監督の采配ズバリ
FW千葉翼の得点で長崎総科大附属が勝利

「自分のプレーはできなかったけど、結果を残せてよかった」。試合後、長崎総科大附の⑰千葉翼はそう胸を撫で下ろした。決して満足の行くプレーができたとは言い難いが、県予選の4試合中、3試合でヘディングゴールを記録した得点感覚は健在。この日も得意のヘディングでチームを勝利に導いた。

 両チーム共に慎重な立ち上がりとなった中、⑰千葉は「前線でプレスをかけてボールを奪い、シュートを打つことで自分たちのモチベーションを上げたかった」。最前線から積極的にボールを追いかけたが、奪ってからは浜松開誠館の堅い守りに苦しみ、シュートはわずか2本に終わった。

 エンドが変わった後半は、⑱鈴木冬一とポジションを入れ替わり、右サイドハーフに移動。中央でボールをおさめた⑱鈴木のパスを合図に、千葉がサイドから見せ場を作ろうとしたが、思うように見せ場が作れない。後半も半ばに差し掛かったが、スコアは動かず。ベンチからは「先生、千葉を交代させましょう」との意見が出たが、この日勝利すれば選手権60勝目を達成する名将・小嶺忠敏監督に、勝負師としての勘が働いた。

「あの子は絶対に必要。頭が得意だから、もうしばらく辛抱しよう。大事な所で点を取ってくれるから、変えられない」と小嶺監督が千葉のプレー続行を決意すると、ベンチのやりとりの5分後には右サイドから⑲古堅詩音のクロスがゴール前に上がった。身長は175センチと決して大型ではない。ただ、その分誰よりも空中戦を意識している。「クロスが上がった瞬間に相手の背後から前に入って、たたき込む
のが千葉の特徴で、この場面でも敢えて遅れてゴール前に飛び込むことで、フリーでのヘディング弾を決めた。

名将の期待に応えた千葉の一撃からは、守備の集中を切らさず逃げ切りに成功。帝京長岡との3回戦に駒を進めた。勝利の立役者となった千葉は、「いい試合で得点を決める自信はあるので、次の試合でも点を決めたい」と早くも次戦を見据えた。

監督・選手コメント
長崎総科大附・小嶺忠敏監督
静岡の代表校が相手だったので、試合前はどれだけの戦いができるのか、まったく予想できませんでした。何とか戦えたことはよかった。相手はラストパスの持って行き方が非常に上手でしたが、彼らなりに最善を尽くしたのではないかと思います。

長崎総科大附・⑱鈴木冬一
初戦が大事だと思っていたので、勝てたことで肩の力が入っていたのが楽になりました。明日の試合にいい状態で挑めると思います。僕自身も選手権で戦えると思いましたし、チームとしても自信になりました。キーポイントの選手に対して、2、3人で囲い込んだり、ハードワークがしっかりできたので、簡単には負けないチームになっていると思います。個人的には結構、疲労が溜まっていますが、明日の試合時間までにベストな状態に持って行きたい。今後、プロになる上で必要な仕事だと思うので、しっかり取り組んでいきたいです。

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