第95回全国高校サッカー選手権大会 全試合完全レポート

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第95回全国高校サッカー選手権大会
1回戦 佐野日大-和歌山北

2016年12月31日

松岡健三郎 取材・文・写真

16年12月31日(土)12:05キックオフ/東京都・味の素フィールド西が丘/観客2944人/試合時間80分
佐野日大
1 1-0
0-0
o
和歌山北
⑩長崎達也(前半6分) 得点者  

「立ち上がりの入りはよかった」と中村大吾監督も納得のスタートを切った和歌山北だったが、佐野日大の1回目の攻撃でFKを与えてしまった。これを⑩長崎達也がファーサイドへ低い弾道のボールで決めて、前半6分に佐野日大が先制する。ワンプレーで流れを変えた佐野日大は、得点を決めて緊張の取れた⑩長崎と、⑦野澤陸のキープ力を生かし、ポゼションする。後半は和歌山北の一方的な展開となるが、粘り強い守備で1点を守り切った佐野日大が1-0で勝利した。

値千金のゴールを生み出した
FKでのGKとの駆け引き

この試合唯一のゴールとなった佐野日大の⑩長崎達也自身に直接FKについて聞くと、
「自分が取ったファールだったので、普段はあまり蹴らないですが、蹴らしてもらいました」
カウンターから抜け出した⑩長崎が、右サイドペナルティーエリア角あたりで相手に倒される。開始5分で佐野日大の最初の攻撃だった。
「ニアサイドに蹴ろうと思ったんですが、GKからボールが見えてなかったので、右側(ファーサイド)に蹴りました」(⑩長崎)
GKからボールを隠すようにして、味方が壁に入るのは今や当たり前。そうすることで、キッカーからも壁でGKが見えなくなる。それでも、ファーサイドが空いていたため、GKがニアサイドに寄っていることがわかった。
「自分が蹴る前に③梅澤崚が動き出したことで、ニアサイドに打てば、GKがはじいたボールも梅澤が詰められるという考えもあった。それで多少GKもニアサイドを読んで先に動いたと思います。その逆を突けてよかったです」(長崎)
⑩長崎が蹴る前に、左足で③梅澤がフェイクでボールをまたぎ通りすぎた。その動きが効果を生み、⑩長崎は低くて速いボールで、壁の内側を狙い、ゴールを決めた。
「本当はサイドネットを狙ったんですが、少しミスキックになって、内側に行ってしまいましたが、入ったのでよかったです」と、試合後ホッとした表情で⑩長崎が答えた。高校に上がってから、FKを直接決めたことはあまりなかった⑩長崎が大舞台の初戦、しかもほぼファーストプレーで見せた巧みなFKだった。

(コメント)
佐野日大
海老沼秀樹監督
「FKは選手がその場で決めているので、決めてくれてよかったです。後半はどうしても疲労で足が止まってしまって、前に出られなくなりましたが、よく守ってくれました。
みんなで頑張るしかないので、全員で守備して、全員で攻めて、その質を上げていくしかないですね。1戦1戦で選手が成長できるので、多く試合できるようにがんばります

和歌山北
中村大吾監督
「立ち上がりの入りはよかったので、失点はもったいなかったですね。攻め上がって、DFの陣形が崩れてしまったところのファールだったので。FKは相手がうまかったですね。後半相手の5バックを崩すような動きが少し足りなくて、止まって受けることが多かったので、もう少し動きながらボールも動かせたらよかったです」

⑩和田広矢
「入りはよかったし、県予選のときより自分たちのサッカーができていた感覚があったので、ハーフタイムにも『いけるぞ』と話していたが、相手のブロックを崩すような動きができずに、ギアを上げるタイミングを失ってしまったのがもったいなかったです」

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