12年1月5日(木)/14:10キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客2262人/試合時間80分 |
| 尚志 |
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桐生第一 |
後藤(前半17分、後半33分)
金田(前半31分) |
得点者 |
川田(後半22分) |
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| 試合は15分過ぎから尚志のペースとなり、前半17分にバイタルエリアの混戦から抜け出した⑪後藤が先制点を挙げた。前半31分には⑥金田が豪快な左足ダイレクトボレーでたたき込んで追加点。桐生第一は選手交代で後半からペースを奪い返し、快足FW⑩鈴木を中心に反撃。CKから1点を返した。しかし、尚志が前がかりになった相手の背後を突き、後半33分にカウンターからダメ押し点。初の4強進出を果たした。 |
勝負所を逃さない、尚志の力強さが際立った。試合の立ち上がりは、桐生第一のペースだった。快足FW⑩鈴木武蔵がライン裏を狙い、相手が引くとトップ下の⑦吉森恭兵がバイタルエリアを攻略。鈴木がシュートを打つ場面が目立った。しかし、尚志はボランチの⑥金田一樹が鈴木へのパスコースを消し、それでもパスを通されると鈴木をマンマークする④大貫峻士との挟み込みで次第に相手のストロングポイントを消していった。
堅実な守備で難を逃れた尚志は、15分を過ぎるとペースをばん回。オフェンス陣が積極的に前を向いて仕掛けることで相手を押し下げた。この効果で後方からのフォローを可能にし、速攻と遅攻の両方を使い分け、相手守備陣を揺さぶった。17分には縦パスがバイタルエリアで引っかかって混戦になったところから⑪後藤拓也がボールを持って抜け出し、シュートを左ポストに当てながらもねじ込んで先制点を奪った。
尚志は⑥金田のパワフルなロングキックによるサイドチェンジや、ロングスローなどでも攻撃の起点を作っていたが、31分には左からのクロスを⑥金田が左足ボレーでたたき込んで追加点を奪った。ペナルティーエリア内からバックステップをしながらの難しいプレーだったが、豪快で美しいスーパーゴールとなった。
一方、桐生第一は選手交代による対策で巻き返しを図った。本来はボランチである⑤古沢圭希をセンターバックで先発させたのは、③渋沢真矢が体調不良に陥ったため。しかし、小林勉総監督が「古沢を下げたら中盤でプレスにいけず、相手を止められなかった」と話したように機能せず、2点目を失った直後にCB⑳川田勝也を投入し、⑤古沢をボランチの位置へ上げるとリズムを取り戻した。
後半はやや桐生第一のペースで進み、後半22分には左CKから途中出場の⑳川田がヘディングシュートを決めて1点差に詰め寄った。しかし尚志は「センタリングは上がってきて当たり前。守備は常に最悪の事態を想定しろと監督からいわれている」という大貫らを中心に相手のクロスを跳ね返し、同点弾を許さなかった。
反対に、尚志は前がかりになった相手の隙を見逃さず、カウンターで急襲。後半33分、⑪後藤が長距離の単独ドリブルで相手GKとの1対1に持ち込み、勝負を決める3点目を奪って相手の反撃ムードを断った。
尚志は大敗が目立ったプレミアリーグ前期の戦いから、守備の徹底と得点を奪う際の迫力を身につけて高校選手権に臨んでいる。守備では二重、三重と対応が連動しており、シュートを打ちきる攻撃が強烈。守備陣のパワーと攻撃陣のスピードが絶妙にミックスした好チームに仕上がったことを、国立行きのキップ獲得で証明してみせた。
(監督・選手コメント)
尚志・仲村浩二監督
「本当にうれしくて仕方ない。国立なんて選手時代(習志野高)も行っていない、あこがれの場所。あきらめない心が前面に出たのと、思い切り楽しめたのが大きかった。福島県のみんなが支えてくれた。福島では外で遊ぶ子供たちがいなくなったりしている。僕らはいろいろなものを背負ってるんで、僕たちのサッカーで福島を元気にしたい。帰ったときに「感動した」といわれるように国立でも頑張りたい」
尚志・⑮皿良優介
「国立は夢に見た舞台。目いっぱい、力を出し切りたい。プレミアリーグを戦って、チームのファーストチャンスを決めることが重要だと思うようになった。今大会は最初のチャンスで得点ができている。僕自身も積極的なプレーが生み出す効果がわかってきて、ガツガツいけるようになった」
尚志・④大貫峻士
「(相手の鈴木)武蔵君は、DVDで見たよりも速くて対応しにくかった。爆発的なスピードはないと思っていたけど、思っていたよりもかなり爆発力があったし、リーチも長かった。ただ、みんなでカバーをすれば止められる自信はあった」
尚志・⑥金田一樹
「(チームの2点目は)夢中だったので、最初はゴールに入ったかどうかもわからなかった。フリーだったので、ボールを呼び込んでよかった。1点差と2点差では展開が違ってくるのでチームにとってもよかったと思う。過去2年も出場させてもらってベスト16で負けていたので、3度目の正直での全国制覇を目指して頑張りたい」
桐生第一・小林勉監督
「中盤でのプレスがテーマとなる試合だったが、③渋沢真矢が体調不良になり、⑤古沢圭希(のポジション)を下げたら中盤でプレスへいけず、相手を止められなかった。後半は⑤古沢をボランチに上げて落ち着いたが、いいムードになりかけたときにやられた。選手層の薄さが出た。ただ、今の選手の中で精いっぱいやった結果だし、尚志のほうが実力は上。負けたので悔いは残るが、いい経験ができた」 |