12年1月5日(木)/14:10キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客5417人/試合時間80分 |
| 市立船橋 |
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矢板中央 |
小出(前半20分)
岩渕(後半35分) |
得点者 |
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| 立ち上りは市立船橋ペースだった。FW⑩和泉にマンツーマンマークをつけて来た矢板中央に対し、⑩和泉が高い位置に張り出して、相手を押し込む。すると前半20分、左サイドで得たFKで、⑪菅野がゴール前に山なりのボールを送り込む。これを④小出がヘッドで合せ、市船が先制に成功する。後半になっても展開は変わらず、市船は後半35分に左CKを得ると、⑪菅野のキックを⑨岩渕がヘッドで合せた。2-0で市船が矢板中央を下した。 |
勝負を分けた一瞬の判断ミス
矢板中央がセットプレー2発に沈む! |
一瞬の判断ミスだった。この判断ミスが、試合の行方を大きく左右した。勝負の分かれ目となったのは、前半20分のことだった。市立船橋が左サイドでFKを得る。
「試合前から相手のセットプレーに気をつけろといわれていたし、みんなも気をつけていた」と、GK①斉藤夕希也が語ったように、矢板中央は市立船橋のセットプレーに強い警戒をしていた。にもかかわらず、ここで選手たちは重大な判断ミスを犯してしまった。矢板中央は遠い距離のFKはゾーンで守り、近い距離のセットプレーはマンツーマンで守るが、このとき彼らが選択したのはゾーンだった。
「冷静に考えたら、あそこはマンツーマンだった。だけど、これまでずっとゾーンだったので、その流れのままで行ってしまった」(FW⑩菊地夏輝)。
「あの距離だったら、通常はマンツーマンでいこうと話し合っていたのに、あのときはなぜかゾーンだと判断をしてしまった。そこで僕が声を出して、マンツーマンに切り替えていたら……」(①斉藤)。
MF⑪菅野将輝が放ったキックは、長身FW⑨岩渕諒の頭ではなく、中央に飛び込んだDF④小出悠太の下へ。このとき、④小出は完全にフリーだった。
「試合前から9番(岩渕)がおとりになって4番(小出)が来るといわれていたのに、ゾーンにしたせいで、全員が9番のおとりの動きにつられてしまった」(①斉藤)。
④小出の高い打点のヘッドは、ゴール左隅に吸い込まれていった。市船にとっては待望の先制点、矢板中央にとっては痛恨の失点だった。この試合、矢板中央は3回戦の國學院久我山戦同様に、相手の1.5列目のエースにマンマークをつけていた。
「国学院久我山戦で⑩右髙(静真)くんに⑥田畑(喜行)をマンマークにつけたらうまくいった。なので、この試合も⑩和泉くんにマンマークをつけた」(高橋健二監督)。
しかし、先制点を奪われたことで、反撃をしなければならなくなった。4バックにボランチの⑥田畑をマンマークプレーヤーにしたことで、守備時には5バックになってしまい、カウンターの際に中盤の人数が明らかに足りなかった。高橋監督のプランは、國學院久我山戦同様に、前半を同点で終えるのが理想だった。それが警戒していたセットプレーで崩れたことは、大きな誤算だった。
0-1で迎えた後半、ケガで40分しか起用できないFW⑪石井涼斗を投入し、勝負をかけ、立ち上がりこそ市立船橋ゴールに迫ったが、やはりカウンターの際の中盤の人数が足りない。「後半の入りがよかったので、マンマークをいつ解除するのか迷ってしまった」と高橋監督が語ったように、後半の立ち上がりに⑪石井と⑩菊地にボールが渡ってチャンスを作れたことで、皮肉にも畳み掛けるタイミングを逸してしまった。
徐々にカウンターが仕掛けられなくなり、後半35分には左CKから⑨岩渕に決められ、勝負あり。市船が2-0で矢板中央を下し、準決勝へ駒を進めた。
一つのミスが、その後のプランを大きく狂わせた。警戒していたセットプレーに沈んだ矢板中央。この誤算はあまりにも大きかった。
(監督・選手コメント)
市立船橋・朝岡隆蔵監督
ホッとしています。選手たちに感謝ですね。セットプレーはこれまでは弱点だったけど、この大会に入ってストロングポイントになった。流れが来ているのかなと思います。今日、相手は⑩和泉にマンマークをつけてきましたが、それは予想していた。⑩和泉は個人で判断できる選手だし、ツートップにして切り崩せると思った。最初からマンマークできたら2トップにして、そうでなかったらこれまでの形で行こうと思っていました。⑨岩渕はケガもありましたが、本人の出る意志が強かった。強い気持ちを持って、直訴してきたので使いました。守備面では2年生CBコンビが本当に集中してくれた。本当に成長したと思います。
市立船橋・⑨岩渕諒
初戦が始まる前にみんなでミーティングをして、自分がゴールをするといった。ここで点が取れて本当によかったです。
市立船橋・⑪菅野将輝
1点目はニアを狙いました。2点目は塊がゴール前に合ったので、ファーサイドを狙った。⑨岩渕が点を取ったのはうれしいですね。いつもあいつがファーでヘッドで折り返す役だったので、今日はそのまま決めてほしかった。このゴールはうれしいし、自信になります。
市立船橋・⑤鈴木潤
引いてくる相手はトレーニングマッチでもずっとやっていたので、問題はありませんでした。1トップに⑨岩渕がいるので、あいつに蹴り込めるのが大きいですね。
矢板中央・高橋健二監督
悔しい負けですね。市立船橋の特徴であるセットプレーには警戒していたのに、それでやられてしまった。⑪石井の怪我は本当に残念です。ドクターと話し合って、半分しかできないので、後半からにしました。本当は最初から⑩菊地とツートップで行きたかったのですが、それができなかった。前半を引き分けで折り返せればよかったが、0-1だったのは本当にきつかった。今日は本当に悔しい負けです。 |