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第90回全国高校サッカー選手権大会 レポートコラム

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トーナメント表
大会概要
2011/12/31

第90回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 聖和学園-香川西

鈴木智之(スポーツライター) 取材・文

11年12月31日(土)/14:10キックオフ/千葉県・柏の葉公園総合競技場/観客4275人/試合時間80分+PK戦

聖和学園
0-0
1-1
PK
4-3
香川西
藤原光(後半39分) 得点者 箱崎(後半5分)

『ドリブルサッカー』を掲げる聖和学園がボールを保持するものの、香川西の堅い守備をこじ開けることができない。先制したのは香川西。だが退場者が出たことで、後手に回る時間が多くなる。試合終了間際、聖和学園の⑦藤原光が豪快なドリブルシュートを叩き込み、同点に追いつく。聖和学園がPK戦を4-3で制し、大会初勝利をマークした。

聖和学園が大舞台で披露した
魅惑のドリブルサッカー

挑んでは跳ね返され、突っ込んではブロックされる。それでも、聖和学園の選手たちは自らのスタイルを信じ、ドリブルで突き進んだ。その思いが結実したのが、後半39分だった。途中出場のMF⑦藤原光が左サイドをドリブルで突破し、中央へ切れ込んで右足を一閃(いっせん)。強烈なシュートがゴールに突き刺さった。聖和学園は劇的な同点ゴールの勢いそのままにPK戦を制し、初出場で初勝利を飾った。

ドリブルやボールコントロールに絶対の自信を持ち、積極果敢な攻撃サッカーを掲げる聖和学園。対する香川西は4-4-2の布陣をバランスよく保ち、守備のブロックを作って、素早い攻撃を仕掛けていく。

香川西は事前のスカウティングで「聖和対策」を頭に入れていた。「選手たちにはとにかくボールに寄せろ、辛抱しろといいました」(香川西・大浦恭敬監督)。ベテラン監督の作戦がうまくはまり、聖和の選手たちは香川西の鋭いプレスの前に、堅い守備ブロックをこじ開けることができない。

先制点は香川西がもぎ取る。後半5分、左サイドからMF⑥高橋佳汰がペナルティーエリアを横切るようにパスを送る。ファーサイドにいたMF⑦箱崎裕也がワントラップし、ゴール左隅に鮮やかに流し込んだ。

1点のリードを奪った香川西。だが、ひとつのプレーが試合の行方を大きく左右することになる。後半19分、積極的なプレーを披露していたMF⑨安藤匡志がボールを奪おうとして、相手と接触。2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまった。1人少なくなった香川西は徐々に運動量が落ち始め、後手に回る時間が多くなる。勝利目前の後半39分、耐えていた堤防がついに決壊した。聖和学園の⑦藤原光にドリブルから強烈なシュートを沈められ、力尽きた。PK戦では香川西の選手が2人失敗し、PK4-3で聖和学園が勝利した。

聖和学園はこの日スタジアムに詰めかけた観衆に、強烈なインパクトを残した。最終ラインの選手が余裕でボールを持ち、ショートパスやドリブル突破を仕掛けていく。アタッキングサードに入ると、ドリブルをしている選手に対して2人、3人と関わり合い、狭い局面を攻略していく。

『聖和スタイル』が浸透していくにつれて、相手チームは守備ブロックを固めて対抗してくる。だが、加見成司監督は平然と受け止める。「守備ブロックをどうやってこじ開けるか、それを想定して、毎日練習しています。今日は、ドリブルをしている選手に対するサポートの仕方がよくない場面がありました。ボールを見て、止まっている選手もいましたよね。そこで周りと関わりながら運べていければ、問題はないんです」

ドリブルをしている選手を中心に何人も関わり合い、竜巻さながらの「トルネードアタック」を展開する。それが聖和学園のサッカーだ。彼らが見せるドリブル、ボールコントロールは一見の価値がある。ぜひともスタジアムで見ることをおすすめするチームだ。


(監督・選手コメント)
聖和学園・加見成司監督
今日は自分たちらしいドリブルサッカーができました。ボールを奪われてカウンターを受ける場面もありましたが、怖がっていたらうちのサッカーはできません。怖がってボールを蹴るチームが多いですが、サッカーはボールゲームなので、ボールは大事にしたいと思っています。注目されるようになって、多少のプレッシャーはあります(笑)。

聖和学園・⑦藤原光
ゴールシーンはあまり覚えていません。真っ白です。(自分たちのスタイルについて)見ていて面白いサッカーをして勝ち進めば、いろんな人に楽しんでもらえると思います。「東北にも面白いサッカーをするチームがあるんだ」と思ってもらえればうれしいです。こういうサッカーをするチームが増えていけば、高校サッカーももっと面白くなるのではないかと思います。

香川西・大浦恭敬監督
先制した後に何度かチャンスがあったのですが、そこで決めきれませんでした。1失点は仕方がないと思っています。追加点を取れなかったのが響きましたね。振り返ると、退場がターニングポイントでした。(退場した1年生は)一生懸命やったと思います。責めることはできません。

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