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Match Report マッチレポート

第89回全国高校サッカー選手権大会 レポートコラム

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トーナメント表
大会概要
2010/12/31

第89回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 室蘭大谷-四日市中央工業

鈴木智之(スポーツライター) 取材・文

10年12月31日(金)/14:10キックオフ/千葉県・柏の葉公園総合競技場/観客5452人/試合時間80分

室蘭大谷
1-0
1-0
四日市中央工業
石川(前半18分)
小玉(後半6分)
得点者  

名門対決は北海道の雄に軍配が上がった。前半18分、MF⑩石川がゴール正面から右足でシュートを見舞い、先制点をマーク。後半6分にはMF⑧小玉がミドルシュートをねじ込み、追加点をあげる。守備ではキャプテンのCB⑤櫛引を中心に四中工の攻撃をシャットアウト。室蘭大谷が危なげない試合運びで2回戦進出を決めた。


攻守に連動したスタイルで
室蘭大谷が四中工を完封

終わってみれば、室蘭大谷の完勝だった。攻撃時は選手が連動するパスワークで先手をとり、守備ではキャプテンの⑤櫛引一紀を中心に手堅く跳ね返す。先制点は18分、MF⑩石川勝智がゴール右上にシュートを突き刺すと、その後も室蘭大谷ペースで試合は進む。追加点が生まれたのは後半6分。MF⑧小玉翼が左サイドの角度のないところからGKのニアサイドを左足で強襲し、2点目を奪った。

一方の四日市中央工業もチーム伝統のエースナンバー17を背負うFW山口幸太、センスあふれる攻撃的MF⑦福田晃斗を中心にゴールに迫るが、決定的な形を作るまでには至らず。最後まで、室蘭大谷の牙城を崩すことはできなかった。

3年ぶりの出場で勝利を収めた室蘭大谷。チームのストロングポイントは、ボールホルダーに対して、2人、3人と絡む有機的な攻撃だ。雪の多い地域のため、必然的に室内での練習時間が長くなる。体育館は他の部活と共有し、限られたスペースしか使えない。それを逆手にとり、少人数、少スペースでのトレーニングを徹底。長い冬に培ったパス回しが、大舞台で勝利をつかむ糸口となった。

ダメ押しの2点目を決めた⑧小玉は「体育館での練習が多い分、細かいプレーは他の地域のチームより、練習していると思います」と、パスワークの源を教えてくれた。

選手個々が勤勉にボールに絡み、パスをつないで相手を崩す。室蘭大谷・及川真行監督も「選手全員でボールに関わり、組織では負けないよう、しっかり組み立てようと指導しています。狭いスペースでは負けたくないですね」と、雪国のプライドをのぞかせる。

連動性が高く、攻守にバランスのとれたスタイルは、百戦錬磨の四中工・樋口士郎監督に「一人ひとりがうまくて、洗練されている印象を受けました。中盤でボールを奪う部分にしても、相手にはめられた感じでした」と、いわしめるほどだった。

組織力だけでなく、守備にタレントがいるのも心強い。キャプテンの⑤櫛引はコンサドーレ札幌への入団が内定しているセンターバック。四中工の攻撃を完封し、「ビデオを見て、相手の攻撃のイメージはありました。サイドはやられても、中央さえ破られなければ大丈夫」という言葉どおり、体を張った守備と粘り強いアプローチで相手を押さえ込んだ。チームメイトからの信頼も厚く、MF⑧小玉は「後ろで跳ね返してくれるので心強い。頼りになります」と、存在の大きさを認める。

次戦の相手は強豪・神村学園を4対1で破った前橋育英。キャプテンの⑤櫛引は「選手一人ひとりの技術が高く、縦への推進力のあるチームだと思います」と、タイガー軍団(前橋育英の愛称)の攻撃を警戒する。相手は優勝候補の一角だが、⑤櫛引を中心とした守備が集中を切らすことなければ、ジャイアントキリングを起こす可能性は十分にある。

(監督&選手コメント)

室蘭大谷・及川真行監督
選手たちが集中してゲームに入ってくれた。去年、一昨年と選手権に出場できなかったので、出られなかった選手たちのためにも勝ちたかった。選手権とはいえ、特別なことはなく、普段やったことをグラウンドで出すだけ。課題はあるけど、ある程度は力を出せたと思う。次も自分たちのプレーを出せるようにがんばりたい。

室蘭大谷・⑧小玉翼
先制点を取れたので、主導権を握ることができた。相手の飛び出しが速かったけど、最終ラインの選手が跳ね返してくれた。攻撃時は簡単にボールを動かしてサイドから崩し、相手の中盤とDFの間にボールを入れることができたら、もっとチャンスは作れると思う。

四日市中央工業・樋口士郎監督
前半はチーム全体が間延びしてしまい、セカンドボールが拾えなかった。自分たちのよいところを出すための、ベースとなる部分が欠けていた。それは運動量であり、ピッチをコンパクトに使うといった基本的なところ。劣勢のときのメンタルを含めて、弱さが出てしまった。

四日市中央工業・⑦福田晃斗
先制されたけど、焦ることなくプレーできた。1点取れば同点だと思ってプレーしていたが、甘さがあって点を取られてしまった。「楽しむ」という自分たちのサッカーができなくて、残念です。

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