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Match Report マッチレポート

第89回全国高校サッカー選手権大会 レポートコラム

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トーナメント表
大会概要
2010/12/31

第89回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 前橋育英-神村学園

鈴木智之(フリーライター) 取材・文

10年12月31日(金)/12:05キックオフ/千葉県・柏の葉公園総合競技場/観客4015人/試合時間80分

前橋育英
2-1
2-0
神村学園

小牟田(前半20分)
湯川(前半27分)
飯沼(後半23分)
川岸(後半37分)

得点者 平山(前半35分)

前半20分、27分と前橋育英が立て続けにゴールをゲット。しかし、神村学園も35分にFW②平山が1点を返す。互いに攻撃面での持ち味を発揮した好ゲームは、後半23分、前橋育英FW⑪飯沼のゴールで決着した。直後の後半37分にはDF④川岸がダメ押し点を奪い、4-1で前橋育英が神村学園を退けた。


強豪同士の真っ向勝負
見ごたえのある好ゲーム

 敗れはしたものの、神村学園が残した印象は鮮烈だった。持ち味である個人技をベースとした攻撃スタイルを貫いた結果、得点1、失点4。3トップ気味のシステムで前線に選手を割いたことで、自陣にできたスペースを前橋育英に突かれてしまった。

 立ち上がり、ペースをつかんだのは神村学園だった。1年生ながら背番号10を背負うFW野嶽惇也、神村が誇るファンタジスタ、MF⑭小谷健悟、類まれなクイックネスと小気味よいボールタッチが自慢のFW②平山龍之介が絡み合い、前橋育英ゴールに襲いかかる。

 リズムよく攻めていた神村だったが、一瞬のスキを突かれて失点してしまう。前半20分、前橋育英のFW⑩小牟田洋佑がMF⑦湯川純平の縦パスを受け、ゴール右に流し込んだ。

 神村学園はビハインドを跳ね返すため、前がかりになる。そこに落とし穴が待っていた。27分、前橋育英、スタメン唯一の2年生、MF24白石智之がドリブルで突破を図り、中央へパス。それがMF⑰戸内英輔とつながり、最後は先制アシストの⑦湯川がゴール右下に2点目を叩き込んだ。

 しかし、神村学園も黙ってはいない。35分に相手のクリアを拾った⑭小谷が②平山へパス。GKとの1対1を②平山が落ち着いて対処し、ゴール左にねじ込んだ。

 迎えたハーフタイム。両監督とも「次の1点が勝負だ!」とゲキを飛ばし、ピッチに送り出す。

 前橋育英はボランチの⑦湯川、浦和レッズ加入内定のMF⑭小島秀仁を中心にボールを動かして揺さぶりにかかる一方、神村学園も攻撃の手をゆるめない。伝家の宝刀「スイッチプレー」(スピードに乗ったドリブル突破から、足の裏でボールを止めて置きざりにし、別の選手と入れ替わる)を繰り出し、あわやゴールの場面を作るが――。

 前回大会で猛威をふるった神村のスイッチプレー。前橋育英は対策を練っていた。「スイッチプレー対策は練習でやったので、対応はできました」(④川岸裕輔)。サブメンバーにスイッチプレーをさせ、粘り強く対応するトレーニングを積んできたという。

 この日は④川岸とCB⑥北爪健吾の堅守が光った。次々にペナルティーエリアに侵入する赤いユニフォームに対して、ひるむことなく落ち着いて対処。彼らを中心とした守備の粘り腰が、前橋育英に歓喜の瞬間を呼び込んだ。

 後半23分、両監督が「勝負の1点」と位置づけたゴールを決めたのは、前橋育英だった。⑪飯沼壮貴が途中出場の2年生FW25松井聖也のパスを受け、ゴール正面からシュートを突き刺した。そして、37分には⑭小島のコーナーキックに④川岸が左足で合わせて4点目。直後、熱戦に終わりを告げるホイッスルが鳴った。

 難敵を相手に3点差をつけ、勝利をおさめた前橋育英。浦和レッズ加入内定の⑭小島に目が行きがちだが、ダブルボランチのコンビを組む⑦湯川もそん色ないタレントだ。さらには激しい守備を見せるセンターバックコンビ(④川岸、⑥北爪)もいい。FWの⑩小牟田もゴールを決め、調子は上向き。今年は一度も全国大会に出場していないが、例年どおりかそれ以上の完成度を誇り、強豪が同居するブロックを勝ち抜く力は十分に備えている。

 一方の敗れた神村学園。チームとしての完成度、組織でのプレーは前橋育英に劣っていたかもしれない。しかし、エースの⑭小谷健悟を中心に、個の部分では全国トップレベルと比べてもそん色はなかった。試合には負けたが、自らの攻撃的なスタイルを信じて貫き、プライドを持って戦った姿勢は勝利と同等か、それ以上に価値のあるものといえるだろう。

(監督・選手コメント)
前橋育英・山田耕介監督
先制点が大きかった。神村学園が攻撃に特徴があるのは知っていた。ある程度やられてもしょうがないので、「2人目、3人目と粘り強く対処しよう」といっていた。2-1になってから、次の1点を相手に取られていたら、(試合の行方は)わからなかった。次の相手も、次の次の相手も強い。このブロックを勝ち抜くには、タフじゃないといけない。

前橋育英・⑭小島秀仁
初戦突破は素直にうれしい。僕たちは初の全国大会。失うものは何もありません。緊張せずに楽しんで、リラックスしてできました。相手の攻撃を1点で抑えることができたのが、勝利の要因だと思います。高校に入ってからの3年間、国立でプレーすることを考えてやってきたので、みんなで国立に行きたい。

神村学園・竹元真樹監督
試合は結果がすべて。ゴールネットを揺らす技術は前橋育英のほうが上だった。ゴール前でのスリリングなプレーなど、我々のスタイルを発揮することはできたんじゃないかと思う。鹿児島で勝つためにこの(攻撃的な)スタイルを作り上げてきた。前線の4人が流動的に動くのはいつものやり方です。

神村学園・⑭小谷健悟
相手は強かったです。どうにかして自分のプレーで流れを変えたいと思っていたのですが…。後半は相手にポゼッションをされて、自分たちのサッカーができませんでした。

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