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Match Report マッチレポート

第88回全国高校サッカー選手権大会 レポートコラム

トーナメント表 大会概要
2010/1/10
試合名

第88回全国高校サッカー選手権大会
準決勝 青森山田-関西大学第一

ライター 清水英斗(本誌) 取材・文

10年1日9日(土)/14:25キックオフ/東京都・国立競技場/観客21739人/試合時間90分

青森山田

2-0
0-2
PK
3-2
関西大学第一
野間(前半31分)
椎名(前半39分)
得点者 久保綾(後半44分)
井村(後半ロスタイム)

ゲームのあらすじ
序盤は両チーム共にシステムのバランスを重視した、慎重な立ち上がりだった。流れの中からのチャンスは少なく、セットプレーからじりじりと攻め合う展開だったが、この状況を打ち破ったのは青森山田だ。前半30分、右サイドから⑭成田がドリブル突破してPKを獲得。これを⑬野間が決めて先制し、さらに前半39分、⑦椎名の冷静なミドルループシュートで2-0と突き放す。
これでプレッシャーから解き放たれたのか、後半は青森山田の美しいパスワークがさえわたる。そのまま落ち着いたゲームコントロールで試合をクローズするかと思われたが……。最後まで粘る関大一は後半44分、ゴール前の混戦から⑨久保が1点を返し、さらにロスタイム、全員参加のFKから⑱井村が押し込んで同点に。土壇場でPK戦に持ち込む。
強豪校にサッカーの恐ろしさを見せつけた関大一だったが、PK戦では、⑩柴崎、⑬野間、⑦椎名と、キープレーヤーが着実に決めていく青森山田にあと一歩及ばず。結局、勝利を得ることはできなかったが、この日、スタジアムに集まった観客は大興奮。涙にくれる関大一の選手に、惜しみない拍手をプレゼントした。

【監督・選手コメント】

青森山田・黒田剛監督
最後は面白い形になってしまった。あれで負けていたら、9年間何を学んでいたのか、といわれるところだった。GKがよくやってくれた。とにかく初めての決勝になる。ロングスローやCKの対応は考えていた。1トップの選手が作ったスペース、セカンドボールへのケアに注意した。ロングボールを蹴らせないで、縦を切ること。前からプレスをかけること。これまでやってきたことをやった。最後は流れが向こうにいった。相手はあきらめていなかった。いい形で攻撃を終われていなかったことが原因。3点目が取れなかった。ボールの取られ方が悪い。終盤、相手の攻撃がジャブのように効いてきた。全体のラインが間延びして、それに対応できなかった。PKは分からない。でも、自信を持って臨むことが大事だった。追いつかれたことを引きずりたくなかった。最後は止めてくれると信じていた。

青森山田・⑦椎名伸志
ほっとしている。2点のリードから追いつかれたのは、油断があったのかもしれない。足が止まってしまい、相手の勢いに押し込まれた。試合の立ち上がりが悪かったので、あそこをしのぐことができたのは救いだった。(自身のゴールについて)GKの位置を見て決めることができたのでうれしい。ただ、得点の前のパスが通っていれば、より効率的に得点することができたはず。(山梨学院大附について)7番(碓井)と8番(平塚)を、自分を含めた中盤が抑えられるかがポイント。山田が掲げる超プレッシングサッカーを、全国の舞台で披露する時。(個人としては)ケガをしてしまい、周囲の支えがあったからここまでこられた。恩返しをしたい。活躍して優勝したい。

青森山田・⑫櫛引政敏
今年の夏に神村学園にPK戦で負けていたから、GKコーチとともに練習していた。PK戦のときは、とにかく落ち着いて選手の足やコースを考えながら戦った。1本止めても残り4本があるから、1本1本集中した。何本止めても、勝つまで、その気持ちは変わらなかった。

関西大学第一・佐野友章監督
青森山田のすべてが素晴らしかった。自分たちができることはすべてやった。だが、相手が上だった。それでも、最後は意地を見せることができた。選手たちは本当によくやった。(相手に対して)中盤を自由にやられないように気をつけた。でも、個の力が違い過ぎた。青森山田のようなチームとは対戦したことがなく、経験不足だった。すべての面で負けていた。なぜ、今この場にいるのかが分からない。周りからは、予選と比べると見違えるようなチームになったといわれた。でも、運動量の豊富さ、球際の強さと気持ちが、ここまでこられた要因かもしれない。

関西大学第一・⑨久保綾祐
最後まであきらめていなかった。シュートは無心で打った。GKは見ていなかった。いつもシュートは感覚で打っている。絶対に点を取るつもりだった。負けると思ったけど、青森山田は終盤落ちると指示で伝えられていた。相手に走り勝つ自信はあった。ロッカールームではみんな泣いていた。自分が謝ったら、みんなが謝らんでいいといってくれた。予選では自分が点を取ることができた。でも、みんながいるからここまでくることができていると実感した。自分たちは、きずなが強い。

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