10年1月3日(日)/12:05キックオフ/東京・駒沢陸上競技場/観衆4132人/試合時間80分 |
| 神村学園 |
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境 |
村尾(後半20分)
田中(後半39分) |
得点者 |
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立ち上がりから境の徹底したマンマークに苦しんだ神村学園だったが、後半20分に交代出場のMF⑱村尾が均衡を破ると、FW⑫大山直哉、⑩黄順旻にもボールが回るようになり、神村学園が攻勢に出る。境のカウンターでヒヤリとする場面はあったが、後半39分にはDF⑮田中がセットプレーから2点目を決め、勝負あり。神村学園が準々決勝進出を決めた。 |
何度も黄色い壁に阻まれても、
最後まで己を貫き通した神村学園 |
ボールを持ったらドリブル。神村学園のこの徹底した攻撃が、最後の最後で黄色い壁をこじ開けた。境は鳥取県予選決勝でインターハイ準優勝の米子北を完封。今大会でも初戦の東久留米総合、2回戦の四日市中央工を完封と、堅守でここまで勝ち上がってきた。
攻撃力をウリにする神村学園に対し、彼らは2トップと2シャドーにマンマークをつけ、さらにその後方に2バックを置く布陣で臨んだ。これまでのチームはこの堅い守備の前に自分たちのよさを出しきれぬまま沈んでいった。
「こんなはずじゃない」という気持ちが相手選手の心を支配し、一瞬できた心の隙を、境は効率の良い攻撃で打ち破ってきた。前半、スコアは0-0。徹底した境の守備の前に、何もできないまま40分が過ぎていった。
だが、神村学園は冷静だった。「前半は様子を見ていた」と竹元真樹監督が語ったように、こういう相手と対戦するとき、相手のリズムに乗せないように、先制点を奪おうとするもの。0-0の後半突入は、本来は避けたいはず。だが、神村学園はそうはならなくても、自分たちのサッカーを出せば崩せるという確信があった。
「DFとDFの間のスペースもない状態だった。でもそこから選手たちはアイデアを出してやってくれた」(竹元監督)。
選手たちは冒頭でも書いたように、ボールを持ったらドリブルという姿勢を崩さなかった。とにかくつっかけてつっかけて、相手の一瞬のほころびを待つサッカーを展開した。『我慢比べなら負けないぞ』と真っ向から戦いを挑んだ。
竹元監督は後半15分MF⑦福野あさとに代えて、FW⑱村尾将平を投入。ドリブルのうまい⑱村尾を高い位置に置くことで、より徹底したドリブルアタックを打ち出した。その効果はすぐに表れた。左サイドでFW⑩黄順旻のパスを受けた⑱村尾が、一気にドリブルでカットインし、強烈な右足シュートをたたき込んだ。ようやくこじ開けた黄色の壁。その後も攻撃の手を緩めず、後半39分にはセットプレーからDF⑮田中祐太郎がヘッドで2点目を決め、試合を決定づけた。
「ウチのサッカーはハイリスクハイリターン。格闘技でいう殴り合いですね」と竹元監督が語ったように、時折境のカウンターにヒヤリとさせられながらも、相手に合わせることなく、愚直なまでに自分たちのサッカーを貫いたことが、2-0の勝利を導き出した。
相手にも動じず、やりぬくことの大切さ。やりぬくことの大切さでは境も素晴らしかった。両チームが自分たちのやるべきことをやり抜いたからこそ、面白い試合になった。両チームにはいろいろ学ばせてもらった、感謝したい一戦だった。
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