10年1月2日(土)/14:10キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客3184人/試合時間80分 |
| 神村学園 |
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中京大中京 |
小谷(前半24分)
永江(前半27分)
田中祐(前半33分)
大山(後半7分)
大楠(後半8分)
松山(後半12分)
黄(後半15分)
竹元(後半35分)
村尾(後半37分)
大山(後半39分) |
得点者 |
下尾(前半10分)
星野(後半28分) |
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前半10分、CKのこぼれ球を押し込んで中京大中京が先制するも、ここから神村学園が嵐のような反撃を開始。次から次へとゴールを挙げて、終わってみれば選手権史上最多の1試合10得点。神村学園が実力校同士の戦いを力でねじ伏せた。 |
10-2。スコアボードには野球の試合のような数字が並んだ。5点目くらいまでは小気味よいと見ていたものだが、それ以降は「オイオイ……まだやるのかい」と苦笑いしてしまった。
神村学園は、別に難しいことをしていたわけではない。ひたすらパス&ゴーを繰り返して相手ゴールに突進し、それを80分間休まなかっただけ。相手よりも明らかに高いアジリティー(敏しょう性)で球際を制し、運動量でも大きく勝り、さらに中高一貫校の利点を生かして成熟された連動性で、中京大中京をほんろうし続けた。
神村学園の攻撃に関しては、全く決めごとはなく、自由にやらせているとのこと。クロスボールも使ってはいるが、それよりも、狭いところをスルスルッとワンツーで抜いていく中央突破や、2列目&3列目からの飛び出しが特に脅威となっていた。
一昨年に優勝した流経大柏にそっくりなチーム。神村学園の試合を見ていない人には、こう説明すれば分かりやすいだろうか。全員がうまい、全員が速い、全員が強い。10点を決めたにも関わらず、ハットトリックはなし。⑫大山直哉が2得点を決めただけで、残りはすべて違う選手が1点ずつを分け合っている。ここをつぶせばOK、というキープレーヤーがいないことが、今後も対戦チームを苦しめるに違いない。
ただし、あえて個人を挙げるとすれば、韓国人FWの⑩黄順旻は要注意だ。線は細いが、軽やかなボールコントロールからのポストプレーは、終始ピッチを動き回っている神村オフェンスの中に、重要なタメを作り出す。彼が仕事をできるかどうかが、カギになるだろう。もちろん、それだけで封じられるチームではなさそうだが。
個人的には、近年のA代表を語る上で話題になっている、「日本人らしいサッカー」について、この日の神村学園のようなサッカーが理想形なのかな、と思いながら観戦を楽しんでいた。そういえば以前、A代表の岡田武史監督をインタビューしたとき、「あと一歩の間合いを寄せられるか否かが、世界との差」というような話題になったことがある。そういう意味でも、神村学園のプレッシングは、あと一歩を積極的に踏み込んでサッカーをしていたように思う。ぜひ、一度見てほしいチームだ。
最後に中京大中京についてだが、やはり注目はFW⑨宮市亮だった。先日、ナイジェリアで行われたU-17ワールドカップに出場し、大きなインパクトを残した選手だ。ハーフウェイライン辺りでボールを持つと、必ずゴールラインまで1人で運んでいってしまう。10得点を奪うような神村学園が相手でも、彼のスピードあふれるドリブル突破はかなり印象的だった。
ただし、周囲との連係プレーはほとんどなく、彼自身も、2割3割の力を温存しながらプレーしているように見えたのが非常に残念。今後伸びしろをグングン広げていくのか、それともこの辺で腐ってしまうのか。彼が世界で活躍する姿に期待したい。
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