10年1月2日(土)/12:05キックオフ/東京・西が丘サッカー場/観衆3238人/試合時間80分 |
| 岐阜工 |
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東福岡 |
栗田(前半3分)
藤掛(後半12分) |
得点者 |
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開始早々の3分に、岐阜工はFKから、MF⑥堀江敏史のキックを中央でMF⑩栗田真吾が技ありヘッドで合わせ、幸先よく先制に成功する。反撃に転じたい東福岡だったが、岐阜工の組織的な守備の前に、シュートまで持っていけない。1-0で迎えた後半12分、岐阜工は再び⑥堀江のFKから、今度はMF⑨藤掛翔成がヘッドで決め、2-0。東福岡もその後は岐阜工ゴールに迫るが、最後まで岐阜工の堅守を破れずタイムアップを迎えた。 |
最後まで決まらなかった1トップ
東福岡、初戦で散る |
試合前、東福岡の森重潤也監督に「今日の1トップは誰ですか?」と聞いた。すると「1トップを誰にするかはお楽しみだね」と、森重監督はこう語った。メンバー表を見ると、スタメンにFWがおらず、GK以外はDFとMFのみ。「一体誰が1トップをやるのか?」と疑問が膨らんだ。
東福岡の布陣4-1-4-1における、1トップはさまざまな選手が試された。U-18日本代表候補にも選ばれたことのあるFW⑨深町健太は、1トップというより、2列目からの飛び出しを得意としており、1.5列目のシャドーストライカーの役割のほうが生きる。そのため、春先は178センチのFW⑳荒木俊春が務め、プリンスリーグ九州ではおもに、やはり178センチのFW⑲中尾優作が務めていた。そして秋の高円宮杯全日本ユースでは、なんと185センチのCB④興梠雄亮が1トップを務めた。
1トップは東福岡のスピードアタックの軸となるポジションだけに、春先からなかなか固定できずに苦しんだ。「誰がしっくりくるかをいろいろ試した」(森重監督)が、最後までしっくりくることはなく、最後の選手権でそのポジションに陣取ったのは、179センチのMF⑧堀川智雅だった。
⑧堀川を頂点に、後方に左から⑪増田忠紘、⑩兒玉慎矢、⑨深町、⑦佐藤宏之が並んだ。だが、いきなりの3分に、警戒していたセットプレーから先制弾を浴びてしまう。出ばなをくじかれた失点だったが、ここから東福岡の猛攻が見られるかと思われたが、ここから始まったのは、岐阜工の狙いを持った組織的な守備の前に自分たちのサッカーをやらせてもらえない東福岡の苦悩だった。
岐阜工は⑧堀川に自由を与えず、セカンドボールを徹底して拾ってカウンターを仕掛けるサッカーを展開。⑧堀川のところでなかなかボールが納まらず、はじいてもセカンドボールは青色のユニホームにかっさらわれる。エースの⑨深町にもボールが渡らず、前半はわずかシュート2本に抑えられた。
後半も反撃に出るが、後半12分にまたもセットプレーから失点。2点が重くのしかかり、徐々に選手たちにも焦りの色が見え始めた。後半20分を過ぎると、⑧堀川をトップ下に、ワンボランチの⑥豊永翔也をCBに下げて、CB④興梠を1トップへポジションチェンジ。だが、185センチの④興梠をもってしても、岐阜工の175センチのCB本田拓也、福川智宏の前に押さえ込まれ、東福岡らしい両サイドを生かし、果敢な1.5列目の飛び出しから、二重三重の分厚い攻撃が展開できない。それでも何本か決定的なシーンは作ったが、相手のGK山田健太の攻守に阻まれ、万事休す。
『赤い彗星(すいせい)』が青い壁を最後まで崩せずに、初戦で姿を消した。最後まで固定できなかった1トップ。春先から森重監督の頭を悩ませていた問題が、解消しきれぬまま、今年1年間が幕を閉じた。
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