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Match Report マッチレポート

第88回全国高校サッカー選手権大会 レポートコラム

トーナメント表 大会概要
2009/12/31

第88回全国高校サッカー選手権大会
1回戦 西武台-立正大淞南

河治良幸(フリーライター) 取材・文

09年12月31日(木)/12:05キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客9230人/試合時間80分

西武台

1-0
1-1
立正大淞南
三浦(前半35分)
清水(後半19分)
得点者 小田(後半27分)

ゲームのあらすじ
立正大淞南の左MF、⑩川上の縦の仕掛けを起点として、徐々に主導権を握られた西武台だが、35分に⑩三浦の無回転ミドルが敵GKを襲い先制。後半にもCKの流れから得点を加えると、立正大淞南の反撃をリスタートからの1失点でしのぎ、地元埼玉で記念すべき初勝利を挙げた。

守護神・市川が獅子奮迅(ししふんじん)
地元の西武台が要所を締める

「あれはものの見事だった」。敵将をしてそういわしめる西武台の2点目は、後半19分にもたらされた。⑩三浦大輝が蹴った右CKのクリアボールを再び⑩三浦が拾うと、DF2人を引きつけながら、外側から彼を追い越す⑲阿部佑希に預ける。フリーで駆け上がったサイドアタッカーのクロスを、途中交代の⑭清水慎太郎がドンピシャで合わせてゴールネットを揺らした。

 立正大淞南の最初の失点は、主導権を握っていた時間帯に、起死回生の無回転ミドルを西武台⑩三浦に決められてのもの。「あれはどうでもよかった」と振り返る南健司監督だが、後半での2失点目はさすがにこたえた様子だ。

 とはいえ、「2-0は十分に追いつける点差」と自負する同監督の期待どおり、立正大淞南の選手は怒とうの反撃を試みる。ただ、流れからの攻撃は、西武台が高いラインを維持してきたこともあり、局面のパスミスで最後の仕上げまで持ち込むことができない。

 そんな立正大湘南にとって最大のチャンスは、セットプレーだった。後半27分、トリッキーなタイミングで放った⑤松田陸のFKから、⑪小田悠太がヘッドでゴールネットを揺らした。その後も、再び粘り強く守る西武台の守備を脅かしたのは、⑤松田陸のFK。だが、そこには西武台の守護神が立ちはだかった。

 後半27分、FKからゴール前左でDFがヘッドでクリアしたボールが右へ。そこには立正大淞南のエース⑰松田力が待ち構えていた。

「ボールに集中していて、逆サイドの状況がよく見えていなかった。でも⑰松田力の足下にボールが来た段階では、蹴る瞬間まで目を離さずに対応できた」

 そう振り返る西武台GK①市川圭一は、見事なファインセーブで同点の危機を救う。その7分後にも同じく⑤松田陸が放ったFKのリバウンドの流れから、⑰松田力が入れたボールにファーで⑬徳永裕次が合わせたが、①市川がとっさの反応でヒザに当て、ゴールマウスから弾き出した。

 初戦ということもあり、内容的にはお互いに狙いどおりのパスワークを出し切ることができなかった。その中で、ややラッキーな形で先制に成功した西武台だったが、積極的なディフェンスをやり切りながら、理想的な追加点をあげ、セットプレーからのピンチを守護神の働きでしのぎ切った。

 本来の戦いをできなかった両者だが、「できなかったことがまた2010年にできる」(守屋保監督)権利を得たのは地元の西武台だった。「西武台というより、埼玉の代表と思っている」。1月2日、再び自分たちのスタイルを目指して、埼玉スタジアムのピッチに足を踏み入れる。

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