09年12月31日(木)/14:10キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客3280人/試合時間80分 |
| 作陽 |
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松商学園 |
河津(前半3分)
柳(前半26分)
原田(前半33分)
柳(後半1分) |
得点者 |
向井(後半24分) |
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作陽にとっては理想的な先制点が3分に入り、いい守備からの効果的なカウンターという流れで、前半の内に2点目、3点目を獲得。後半1分にも⑬柳の個人技でダメ押しした作陽は、松商学園の反撃をCKからの1点に抑えて、上位進出へ幸先のいいスタートを切った。 |
いい守備からいい攻撃へ
作陽、怒どうの4ゴールで好発進 |
県予選で5試合無失点のディフェンスがもたらした、4ゴールといっていいかもしれない。先制点は確かに出来すぎの感もあった。左のCKから⑧渡部亮武が放ったボールを、③住井康紀がフリーで放ったヘディングシュートはポストを叩いたが、跳ね返りを⑤河津良一が右足で蹴り込んだ。
こうなると守ってカウンターというのはトーナメント戦の常だが、作陽の素晴らしさは前からプレッシャーをかけて敵のリズムを崩しにいけることだ。ボランチの⑧渡部と⑤河津を中心に、ビルドアップの精度を欠く松商学園に対し、高い位置でボールを奪っては、効率的に追加点のチャンスを作り出した。
DFラインからのリズミカルなビルドアップで敵陣を翻ろうするのが、野村雅之監督率いる作陽の伝統スタイルだが、今年度のチームはそれでなかなか結果が伴わず、最後は守り切れずに全国の切符を逃していた。だからこそ、野村監督は攻撃好きの選手たちにあえて守備から入る大事さを教えたのだ。
いい守備があって、いい攻撃がある。その教えをしっかりと表現する選手たちは、攻め気にはやる松商学園の守備が薄くなったところを突く、理想的な形でゴールを重ねた。前半26分には敵CKのこぼれ球から⑧渡部が縦にボールを通すと、「いつも狙っている形」という快足ドリブラーの⑬柳直人が、カバーに入っていた松商学園⑳百瀬史也を突破して、ゴールネットを揺らした。
さらには⑪西田勇樹の素早い展開から、開いてボールを受けた⑳武井優のクロスを、⑩原田顕介が頭で合わせて3点目。後半1分には再び⑬柳が左サイドから敵サイドバックの⑧高沢浩幸を突き破り、勝負を決めてしまった。
高い位置からの守備が目を見張った一方で、いざサイドを破られたときのリトリートの素早さも、失点の危険を減少させた。先制していたとはいえ、サイド選手の攻守の切り替え意識は、悔しさをバネにしての訓練のたまものだろう。
例えば前半ロスタイム、松商学園がオープンに展開したボールを⑬柳が素早いカバーリングでカットした。後半18分にはカウンターから右に流れた⑨樺沢悠也の鋭いドリブルを、今度は⑫中村翔がスライディングでボールをかき出した。
単純に前からのプレスを続けるわけではなく、状況や時間帯に応じて「前から取りに行くときと、セットするときのメリハリをつけて判断する」という意識が徹底されているのだ。そこから正確かつ素早いビルドアップができれば理想だが、こと守備に関しては初戦から「野村イズム」を存分に体現できていたといえるだろう。
だが、守備は相手が変わると途端に限界を露呈してしまうことがある。彼らが全国で勝つために、培ってきた守備戦術がどこまで通用するのか。地元・埼玉代表の西武台を相手にした「完全アウェー」の第2戦で、その真価が問われることになる。
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