09年12月31日(木)/14:10キックオフ/埼玉県・さいたま市駒場スタジアム/観客2344人/試合時間80分 |
| 立命館宇治 |
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秋田商 |
小田(前半35分)
勘原(後半6分)
立溝(後半33分) |
得点者 |
草彅(前半21分)
菅原(後半35分) |
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立ち上がり直後からアグレッシブにボールを奪いにいった秋田商が試合の主導権を握り、前半21分に⑨草彅が先制点を決める。しかし前半35分、立命館宇治にセットプレーで同点にされると、後半6、33分にもセットプレーで失点。後半35分に⑰菅原が反撃弾を決めたものの、あと1点が奪えなかった。勝った立命館宇治は初出場で見事初戦を制した。 |
Jリーグや海外リーグは、エンターテインメントの側面を併せ持つ。勝つことだけではなく、お客さんが「次も見たい」と思うようなサッカーをやることが求められる。その度合いを数値化するとしたら、結果8割、エンターテインメント性2割というところだろうか。見せるサッカー、楽しませる要素をどこかに入れておかなくては、観客増につながりにくいものだ。
その側面からいうと、高校サッカー選手権は競技。結果10割のサッカーだ。そしてこの立命館宇治対秋田商もまた、結果だけに終始した試合だった。つまり華麗なワザは少なく、連動しようにもパスがつながらず、球際の激しさが目立つ、クローズした内容だったということだ。
その戦いに引きずり込んだのが秋田商。立命館宇治の梁相弘監督が「プレスが厳しくて面食らった」と嘆いたほど、立ち上がりから秋田商のプレスはすさまじかった。スタンドで見ているほうも、「これじゃ、後半まで持ちっこない」と思えるほどの運動量だった。そのため、立命館宇治はパスがほとんどつながらなかった。
秋田商は、立命館宇治DFの苦し紛れのクリアをブロックして、何度も決定的なチャンスを作った。少々遠目でもシュートを狙い、そのすべてが100パーセントの力で足を振り抜いていた。ある意味、気持ちのいいシュートだった。
その攻撃の象徴的なシーンが前半23分にあった。クロスのクリアボールを中盤の選手がロングシュートを放つ。そのシュートはすぐ前に立っていたDFのブロックに合うが、そのこぼれ球を後ろから走り込んだ選手が再びロングシュート。これはミートできず、大きく枠を外すが、それがゴール左でフリーになっていた味方の足元へ。最後はゴール前に走り込んだ選手にパスを送り、ネットが揺れる。これは惜しくもオフサイドでノーゴールとなったが、華麗に崩すことよりも、結果にこだわる姿勢を前面に出したプレーだった。また別のシーンでは、ベンチから「気持ちで入れろ!」と長谷川大監督の声が飛ぶなど、雪国育ちのたくましさを感じた。
この秋田商の泥臭くもたくましいサッカーに付き合っていた立命館宇治だが、そのサッカーに付き合わない唯一の手段に活路を見出した。それがセットプレー。前半35分に⑪小田紘平がヘッドでつないだボールを蹴り込むと、後半6分には右CKを⑯勘原啓伸がジャンプヘッドで突き刺し逆転に成功する。圧巻だったのは、後半33分の直接FK。ペナルティーアーク内からのFKで、⑦立溝誠也が10枚の壁の左上を越し、ゴール左下に流し込んだ。
肉弾戦に引きずりこまれながらも、セットプレーで逃げ切った立命館宇治。京都サンガF.C.と提携し、京都から派遣された梁監督をはじめ、イタリア人コーチも在籍するなど、旋風を巻き起こす可能性のある期待度の高いチームだ。ほとんど自分たちのやりたいサッカーができなかった1回戦。全国の舞台でどんなサッカーを見せたいのか。2回戦が楽しみだ。
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