09年12月31日(木)/12:05キックオフ/東京・駒沢陸上競技場/観客5122人/試合時間80分 |
| 藤枝明誠 |
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徳島商 |
| 安東(前半2分) |
得点者 |
小巻(前半21分) |
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開始早々の2分に、エースストライカーの⑪安東がダイビングヘッドを叩き込み、藤枝明誠が先制する。21分には徳島商も反撃に転じ、縦パスに抜け出したMF⑩小巻が、飛び出してきたGK①甲斐の位置をよく見て、ループシュートを決めて、1-1。その後は両チームとも決定力を欠き、試合はPK戦へ。双方のGKが2本止めるも、1人目がポストに当てて外した徳島商に対し、それ以外は全員決めた藤枝明誠が勝利した。 |
満身創痍の藤枝明誠
選手の気持ちが呼び込んだ初勝利 |
「あまり緊張感はないです。今年の静岡はウチなんかよりタレントぞろいのチームがたくさんあった。その中で、ウチが出られたのは、選手の頑張り。雑草軍団ですが、力を発揮して、静岡のサッカーをアピールしたい」。
試合前、藤枝明誠の田村和彦監督はこう語った。激戦区・静岡を勝ち抜いた彼らは、けが人に悩まされながら、この大会に挑むことになったが、そういった不安も、選手たちの頑張りが吹き飛ばしてくれた。
主将でもあり、精神的な柱でもあった⑩小川哲生、そして対人に強いセンターバック③増田浩史のけがによる不在は、大きな痛手となった。エースストライカーのFW⑪安東大介も、県予選決勝で負傷したひざと足首が癒えていない状況での強行出場と、まさにチームは満身創痍(そうい)の状態であった。しかし、「今出ている選手は決して代役ではない。これが今のベストメンバー」とMF⑥辻俊行が語ったように、全員でこの困難を乗り越えようとする強さを持っていた。
この強さが、試合をいきなり動かした。開始早々の2分、左サイドを突破したMF⑨鈴木周太のセンタリングを、中央で体をねじ込むようにして飛び込んだ⑪安東がダイビングヘッドを叩き込み、藤枝明誠が先制に成功する。「自分がやらなきゃと思った」⑪安東の気迫あふれるプレーは、チームをけん引した。その後も⑪安東はけがを抱えているとは思えないプレーで、前線で存在感を放ち続けた。
だが徳島商が、21分にカウンターからMF⑩小巻友希が、見事なループシュートを決めて同点とすると、試合はここから徳島商ペースに一変する。⑨寺西拓也、⑭長尾善公、⑧弓場広介の3トップが前線に残って、トップ下の⑩小巻が積極的に絡んで攻勢に出る。
しかし、藤枝明誠はU-18日本代表候補のセンターバック⑤藤原賢土を軸に、高い集中力をもって、最後の場面では体を張ってブロック。センターバック間と、センターバックとボランチの連携の悪さから、ピンチを招くシーンもあったが、GK①甲斐透真のファインセーブもあり、これ以上はゴールを許さなかった。
試合はそのまま決着がつかず、1-1のままPK戦に突入した。ここで「⑩小川を何とかピッチに立たせてあげたかった」GK①甲斐が、スタンドで見守る仲間への思いをプレーとして表し、2本のキックをブロックし、チームを2回戦に導いた。
満身創痍の藤枝明誠。この試合を見て、やはり⑩小川、③増田の離脱は痛く、⑪安東も後半のプレーを見ると、やはり本調子ではなかった。だが、彼らは『王国・静岡』の代表であり、負けることは許されなかった。激戦区を勝ち抜いたプライドが、『雑草軍団』に大きな自信をもたらし、危機を乗り越え、初の選手権の舞台で初勝利をつかんでみせた。
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