2回戦
1月2日(金)/12:05キックオフ/千葉県・市原臨海競技場/観客5800人/試合時間80分
香川西 2(2-0、0-1)1 市立船橋
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今大会は初戦から好カードが目白押しだが、市原臨海で行われた第1試合は、その中でも指折りの組み合わせだろう。市立船橋には京都入団内定の⑩中村充孝、香川西には川崎入団内定の⑧登里亨平がいる。Jリーグに進むエース対決としても注目された。
立ち上がりから切れ味鋭いドリブルで左サイドを支配していた⑧登里が市船守備陣におそいかかる。このドリブラーは1対1では確実に突破する。しかし、複数人でマーキングにいけば他がフリーになる。試合はまさしく香川西の術中どおりだった。17分、敵陣の懐深くまで切り裂いた登里がマイナスのグラウンダークロスを出すと、そこへフリーで走り込んだ⑱大西晃広が左足で押し込んで香川西が先制点を挙げた。
「相手の攻撃力を考えても1失点は想定していた」(市船・石渡靖之監督)
前半は風下を取り、ていねいにボールを回しながら攻め、後半に勝負を仕掛ける。その中で0-1の折り返しはゲームプランのうちだったが、石渡監督が描いたプランが崩される2失点目が生まれたのは先制点からわずか6分後のこと。「後半に勝負を仕掛けるため」に選んだ前半の風下が自らの首を絞めてしまう。香川西⑪福家勇輝のクリア気味のボールが風に流され、わずかに生じた市船DFのエアポケットにポトリと落ちると、これを再び大西にハーフボレーでたたきこまれてしまった。
一方、市船のエース中村はいい形でボールを受けることができず、効果的な攻撃を演出するに至らなかった。前半は0-2、香川西のリードで折り返す。
香川西は、前回の選手権では藤枝東の前にPK負けを喫し、今夏のインターハイでは市船に0-1で敗れ去った。それゆえ、初戦にかける思い、そして市船に対するリベンジの思いは強い。後半、風下に立ったこともあって前半ほどには前に出られなくなったものの、相手の出足を上回り、素早いプレッシングで猛攻を仕掛ける市船の反撃を、後半26分のセットプレーの⑤青木將英の1点に抑えた。
タイムアップの瞬間、まるで優勝したかのような喜びようを見せた香川西のイレブンたち。これを多くの人たちは『波乱』と呼ぶことだろう。だが、香川西のサッカーの質は、間違いなく夏の王者を凌駕(りょうが)していた。
今ここにうねりを上げた赤い波が、今大会の主役の座を虎視眈々(こしたんたん)と狙っている。
香川西・大浦恭敬監督
「特別な市船対策はなかった。1年間ずっとやってきたことを市船相手にどれだけできるかを試す、それが子どもたちの合言葉だった。左で崩して右サイドへ展開するのは練習通りの形。守備はフライング、早め早め。今日はそれができた。フライングができるからサッカーは面白い。1年間やってきたことは、サイド攻撃のためサイドバックを攻めさせることでサイドハーフの負担も減った。リスクもあったが、そのサッカーを崩さなかった」
香川西・⑧登里亨平
「全国大会に出ていることを楽しもうと思っています。前回は初戦で負けて悔しい思いをした。だからこそ楽しもうと思う。目標はベスト4です」
市立船橋・石渡靖之監督
「悔しいといえば悔しい。2失点目がアンラッキーだった。後半の立ち上がりにいい時間帯があり、後半の15分までに1点を取れれば追いつき、逆転できると思ったが、20分過ぎの得点だったので少し遅かった。今年の選手たちにとっては、選手権は初出場みたいなもの。1、2年生も多いので来年に向けて頑張ります」 |