2回戦
1月2日(金)/12:05キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客2251人/試合時間80分
広島皆実 2(1-1、1-0)1 徳島商
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立ち上がりから広島皆実が前線からのハイプレッシャーで、徳島商に圧力をかけていく。特に⑭香西恵介と⑦奥村亮太のダブルボランチには、容赦なくプレスを仕掛けて、攻撃の起点を奪っていった。そして高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターで攻勢に出ると、23分には高い位置に張り出していたボランチの⑥宮下航のパスを受けたMF⑧佐々木進が、GKとの1対1を冷静に沈めて、広島皆実が先制に成功する。
それに対し徳島商は、最初こそ受身に回ってしまったが、徐々に1年生にして攻守の核になっている⑦奥村を軸に、ボールをしっかりとつないで、相手のプレスをかいくぐっていくと、⑪中川裕介と⑩佐々木一輝の2トップが中に外に自在に動いてボールを引き出し、徐々に反撃体勢を作り上げていく。
そして29分、左サイドに流れた⑪中川のボールキープからのパスを受けた⑩佐々木が、目の覚めるような25メートルミドルを突き刺す。試合を振り出しに戻すと、「同点になって試合を落ち着かせるために、のらりくらりとボールを回して、相手を横に動かしてスペースを突くようにした」と河野監督が語ったように、⑪中川を1トップ、⑦奥村をワンボランチにして【4-1-4-1】にシフトチェンジ。奥村のキープ力を生かし、かつ2列目を厚くすることで、ボールポゼッションを図った。その狙い通り、試合は落ち着き、そこから試合はがっぷり四つの戦いとなっていった。
そして後半、徳島商はポゼッションしながらも、積極的に⑪中川にクサビを打ち込んで、2列目が果敢にアタッキングエリアに飛び込んでいくと、広島皆実も調子の上がらないFW⑨金島悠太に代え、突破力のある⑬山室亮太を投入し、攻撃のてこ入れを図ってきた。これにより後半は共に攻撃的な姿勢を出したガチンコ勝負となり、両者一歩も譲らない白熱の戦いとなった。
その譲らない戦いに終止符を打ったのは、1回戦の帝京戦で退場したDF⑤﨑原拓也の代役で出た広島皆実の2年生⑭秦和広の左足だった。後半31分に右CKを得ると、自慢の左足のキックから綺麗な曲線を描いて、ゴール左隅へ直接たたき込んでみせた。今の広島皆実にとっては、この1点で十分だった。
広島皆実の堅守は最後まで崩れることなく、2-1のまま試合は終了。広島皆実が3年連続となる3回戦進出を決めた。
この試合を動かしたのは、間違いなく⑭秦だった。守備では前半34分に徳島商MF⑨市山勝也の決定機を見事なタックルでブロックするなど、要所を締めるプレーを見せ、攻撃では左サイドから正確なクロスやサイドチェンジを供給し、起点にもなっていた。そしてCKを直接蹴りこんでの決勝ゴール。思わぬ伏兵が試合のキーマンとなった。
広島皆実・藤井潔監督
「徳島商とは河野監督をはじめ、本当に親しくさせてもらっている。徳島商は本当に選手があわてないし、囲まれてもあわててボールを失うことがないですね。強いチームでした。さすがでした。徳島商のスタイルはわかっていたけど、やられましたね。ウチの③井林のところも対応できていると思ったけど、強さと速さがあった。後ろの選手は全国を多く経験しているし、守備は計算できている。でも、こういう試合でしっかりと戦えるように1年間やってきたけど、手ごたえはまだ足りないですね。もっとやってほしい思いはあります。決勝点は⑭秦がCKから決めましたが、いつもはセットプレーは⑦浜田か⑩谷本が蹴るんですが、風もあったし、彼のキックの精度も高いので、選手たちが自分たちで判断したんでしょうね」
徳島商・河野博幸監督
「DFラインが③塩谷以外のところで踏ん張りきれなかったことがあります。簡単にかわされたり、ミスが多く出てしまった。やっぱりミスが多いチームは負けますよね。仕方がありません。ウチがクサビを打ち込んだときに、奪われてカウンターを受けてしまった。もっとルーズボールやセカンドを拾えればよかったのですが」 |