2回戦
1月2日(金)/14:10キックオフ/神奈川県・等々力陸上競技場/観客5800人/試合時間80分
藤枝東 4(2-0、2-0)0 境
|
藤枝東の完勝だったが、正直いって、それほど見栄えがいいサッカーではなかった。静岡のチームというところから連想する「創造性」や「華麗さ」みたいなものは、あんまり見受けられなかった。4-0と大差がついてしまったが、境の選手や監督は、そんなに「やられた」と思っていないんじゃないだろうか?
言い換えれば、相手になんと思われようが、しぶとく戦ってキッチリ勝ちきるのが今回の藤枝東のカラーなのかもしれない。
前半3分、まだお互いに様子を見合っているような時間帯に、藤枝東があっさりと先制する。右サイドをドリブルで攻めあがった⑪村松一樹のロークロスを、中央で⑬蓮池柊兵が左足でスライスをかけて左スミへ決めた。
続いて前半13分につかんだチャンスも決定的だった。FKからのセカンドボールを右へ展開。⑤岡崎太一のプルバックを、⑥小林勇輝がどフリーで右足を振ったが、これはフカしてしまった。
それでも、境に流れが傾くことはなかった。前半18分、藤枝東追加点。左CKを⑨新井成明がヘディングで合わせて、これも「アッサリ」と感じさせるゴールだった。
ただ、境には⑩住田貴彦がいる。スピードとパワーを兼備し、J1大分トリニータ入りが決まっているストライカー。昨年度の選手権でも注目された選手だ。「1点返したらまだ分からない」。そんな雰囲気でハーフタイムを迎えたのだが……。
後半9分、藤枝東3点目。⑪村松が右サイドでボールを受けると境③梅木駿と競り合いながらもドリブルで進む。周囲に⑪村松のフォローはいなかったし、境は③梅木がついていたし、ゴール前まで来たときなにはDF2人が余っていたのだが、「アレレ、アレレ……」という感じで、⑪村松のシュートはゴール左スミに吸い込まれていた。
さらに後半16分、前半に決定的なチャンスを外してしまった⑥小林だったが、ツイてるチームはこんなものなのか、このチームが持っているカラーなのか。⑥小林が思い切って打ったミドルはDFに当たってコースが変わり、先に寝転んでしまった境GK①重成俊弥のセーブのタイミングを狂わすようにゴールまで転がっていった。J2FC岐阜へ進むという①重成にとってみれば、やられた気がしない4失点だったのではないだろうか。
藤枝東は、静岡県予選準々決勝から、これで公式戦4戦連続無失点。今大会直前の練習試合などでは不安視された部分もあったが、苦戦も予想された初戦を完璧に滑り出したといえるだろう。
さて、次の3回戦はインターハイ3位の大津との対戦。その勝負強さがホンモノなのかどうか、占うのには格好の相手といえるだろう。明日(3日)、神奈川・三ツ沢でのこの一戦を楽しみに待ちたいと思う。
藤枝東・大石和孝監督
「珍しく早い時間に点を取ってくれた。ただ、これで落ち着くかと思ったが押され気味で、2点目を取ってやっと落ち着いた感じだった。前半は全体に硬かったが、後半はボールも動くようになった。住田は速かったが、うまく遅らせて2人で挟んで奪う形ができていた。失点もなく、DF陣はうまく守ってくれた」
藤枝東・⑬蓮池柊兵
「(先制ゴールは)打ったらたまたま入った。うれしかった。一人一人思い切ってやれた初戦だったと思う」
境・廣川雄一監督
「住田はゲームの流れ次第では得点できたかもしれないが、それにしても0-4は想定していなかった。立ち上がりの10分間とセットプレーに注意するように試合前に話していたが、それでやられてしまった。2トップは22岡崎克也が競って、こぼれたところを住田が狙えればよかったが、岡崎へのクサビが遮断され、住田が2人分のプレーをやらなければならず、チャンスメークに回る感じになってしまった。住田を生かす選手がいないのが、このチームの弱い部分ではあったんだけれども……」 |