1回戦
12月31日(水)/12:05キックオフ/埼玉県・さいたま市駒場スタジアム/観客747人/試合時間80分
長崎日大 2(0-0、2-1)1 丸岡
|
丸岡のスタイルに苦しみながらも
逆転勝利で長崎日大が2回戦へ |
長崎といえば、強豪・国見。その国見に競り勝ってきただけあり、やはり長崎日大は強かった。
長崎日大は3バックからのビルドアップで形を作り、サイドからフィニッシュにつなげるパスサッカーを信条としている。3トップは、高さのある⑰前田大智、スピードとテクニックのある⑩岩永快平、アグレッシブで決定力のある⑭深町浩之が流動的に動き回る。中盤にも個性のある選手が並び、見ていて楽しいサッカーを展開する。
しかし前半はいつものサッカーが影を潜めていた。その理由を長崎日大・亀田陽司監督は「平常心で試合に入れず、受け身になってしまった」というが、理由は一つではないだろう。最も大きな理由は、相性の問題にあったように思う。
丸岡のサッカーは、前線からのプレスでボールを奪い、スピードあふれるショートカウンターでゴールを狙うスタイル。規律の整った4-4-2で、攻撃はスペースを突くシンプルなもの。特にビルドアップしてくるチーム相手には、もってこいの戦術だ。現に丸岡のキャプテン⑤飯田隼人は、内容に関して「満足できる試合だった」と振り返っている。
長崎日大は、混乱状態が続いたまま、後半を迎えてしまう。そして後半開始早々の2分、DFの連係ミスを狙われ、失点。その後もチャンスを作れず、相手の術中にはまったままだった。しかし16分、ようやくその閉塞感から脱出する。右斜め後方からのFKのこぼれを、⑭深町が蹴り込み同点とする。これで勢いを得た長崎日大は26分、再びFKから、またも⑭深町が決めた。ゴール前の密集地帯で、軸裏トラップで反転し、わずか2タッチで流し込んだ。その後は持ち味のパスサッカーを展開し、尻上がりに調子を上げた長崎日大が、無難に試合を締めた。
敗れはしたが、丸岡は洗練したサッカーをやっていた。悔やまれるのは、先制後の試合運び。自分たちの時間帯が続き何度かチャンスを作っていたが、そこで突き放すことができず、逆にリードした余裕と、ペースを握り続けたことで生まれた油断で、失点。その後は気持ちを立て直すことができず、逆転ゴールを許してしまった。終了間際には相手の決定機でファールを犯し、⑤飯田がレッドカードを受けてしまった。
苦戦はしたが、後半の逆転勝ちに手応えを感じていた長崎日大・亀田監督。その目には「うちはこんなもんじゃない」という力強さがあった。
長崎日大・亀田陽司監督
「後半早々に失点したが、そのダメージはなかった。DF3枚でスタートしたが、相手のトップに圧力が掛かっていなかったので、試合の途中で4バックに変更した。相手のサイドバックが高い位置に出ていたので、その裏を突いていこうと話をした。前半は自分たちのサッカーを表現できなくて、申し訳ないという気持ちがあったので、今日は勝ててホッとしている」
丸岡・⑤飯田隼人
「(レッドカードを受けたことは)最後までピッチに立てなかったことが悔しい。でも楽しくプレーができた。みんなが精一杯やってくれたことがうれしい。うちの特長は守りよりも攻め。失点のことは考えていない。(相手との差は)気持ちで劣っていたこと。1点取って気が抜けてしまった」 |