2回戦
1月2日(水)/12:10キックオフ/千葉県・柏の葉公園総合競技場/観客9000人/試合時間80分
流経大柏 2(1-1、1-0)1 久御山
|
地元の優勝候補のゲームに、多くの観客が集まった、柏の葉の第1試合。流経大柏が久御山を逆転で下して、初戦を勝利した。
6年ぶり4度目の出場だった久御山。6~8年前に3年連続出場したころは、「ドリブルとショートパスでの中央突破」をウリにしたチームで、「陣形をコンパクトにした守備から、サイドを使って……」といったベタな説明をするチームが多かった中では、珍しい存在だった記憶がある。今年のチームもその色を存分に出しているチームで、立ち上がりから2トップ(⑩田畑幸司、⑭上村大介)と攻撃的MF(24森岡亮太と③村山拓哉)の前4人それぞれが、ボールを持ちまくって大変面白かった。
大柄でリーチのある選手が多く、ボールを幅広く動かすキープをする。イメージとしてはジダンやフィーゴといった感じだろうか。他校に比べ、超スローながら独特のリズムで、敵のチェックをかわしまくる。流経大柏も何とかボールを奪ってから、持ち前の縦に速い攻撃を出していくが、なかなかリズムがつかめない。久御山ボールになるとまたスローテンポのねっとりしたドリブルが始まるからだ。
そんな流れから20分、久御山は⑩田畑がゴール前で受けて混戦になったところで、右にいたフリーの③村山へボールがこぼれた。③村山が左足シュートを決めて先制した。
どうも勝手の違うゲームになってしまった流経大柏は、26分に早くも⑨小島聖矢→⑳田口泰士という選手交代。ところが31分に、前線の貴重なターゲットマンである⑱上條宏晃が右足を負傷して24久場光と交代し、チームは大いに慌てることになる。
しかし、この苦境を打開したのは、39分のスーパーゴールだった。久御山のコーナーキックからカウンターを繰り出し、左の⑳田口からのクロスを、全速力でゴール前へ走った⑧村瀬勇太がツマ先で合わせて同点とした。久御山も立ち上がりはギリギリのプレーだったようで、先制点の後は流経大柏のプレスに、ボールをなかなか前に運べない展開が続いていた。何とか耐えてハーフタイムで切り替えたかったところだっただけに、悔やまれる失点だった。
後半はさすがに流経大柏のスピード、動く幅が目立ってきた。53分には⑧村瀬の浮き球パスに、DFラインの裏へ抜けた24久場がペナルティーエリア内で倒されて、久御山②附直人が退場。PKを⑩大前元紀が決めて逆転に成功する。
ところが、流経大柏も60分にキャプテンの⑬名雪が2枚目のイエローで退場となり、なかなかゲームが落ち着かない。終盤は久御山がドリブルに加え、ショートワンツーをたくさん繰り出し、流経大柏の中盤を翻弄したのだが、なかなか最後のラインを崩せずに試合終了となった。
「あと1つ越えていればというところで、シュートまで至らなかった」(久御山・松本悟監督)。確かに久御山は、その独自のスタイルがなかなか結果を出せるところまで昇華されていない感じなのが残念だ。でも、局面をあくまで技術で解決しようとする姿勢には、好感が持てた。こういうのが、1試合で大会を去ってしまうのがもったいないと感じる、典型的な例だ。
一方の流経大柏も、最後は地力を見せた見事な勝利だった。だが、この試合、退場シーン以外にも、イエローカードが見ている人の判断以上に乱れ飛ぶ展開となり、最後は会場が若干シラけムードになったのだが、⑬名雪の退場以外にも、この試合、⑳田口、⑩大前、⑯比嘉祐介が1枚もらっている。次戦以降も苦しい戦いとなりそうな気配だ。
流経大柏・本田裕一郎監督
「速いプレスでお株を取られた感じになった。大分研究された。(久御山)は非常にいいチームでした。(全日本ユースチャンピオンということを)選手たちは意識していないとは言うものの、どこかにあって、なかなか肩の力が抜けない。いかにリラックスさせるかが重要ですね」
久御山・松本悟監督
「最後までひるむことなくできた。もっとウチのうまいところを見せたかったので、悔いが残ります。ただ、選手たちは本当によくやってくれた」 |