2回戦
1月2日(水)/12:10キックオフ/神奈川県・三ツ沢球技場/観客9000人/試合時間80分
日大藤沢 2(1-0、1-1)1 徳島商
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偶数月12日発売の「ストライカーDX」本誌に、「ナイキチームジャック」という連載ページがある。実は07年9・10月号のこのコーナーで、元日本代表の城彰二氏が日大藤沢を訪問した。この試合のテレビ中継では、その城彰二氏が解説も務めた(そこは偶然だと思うが……)。本誌にゆかりのある高校の試合ということもあって、そういう側面からも興味深く見たいと思っていた。
両チームともに、2ボランチの4-4-2というフォーメーションだったが、戦い方は全く違った。日大藤沢はMF⑨今崎裕介が右に張り出して、ウイングのような働きを見せる。そしてサイドからのクロスに合わせるのが、ともに183センチという大型2トップの⑧福田雅典、⑩首藤徹也。ただ、特に⑩首藤は足元のプレーも巧みで、早めの段階でボールに触って、チャンスメークも担う、そういう戦い方を見せるチームだった。
徳島商は、小柄な選手が多いものの、中盤から前では、どんどんポジションチェンジしてチャンスをつかもうという感じ。2人が交差しながらダイアゴナル(斜め)に走ってボールを受けようとするなど、そうしたプレーが多かったし、これを1試合通してやり続けていた。
前半24分、まず日大藤沢が、その特長を生かした。右サイドから早めにゴール前へ放り込むように送った⑪河瀬和真のクロスに、⑧福田が、徳島商GK①平祥吾に競り勝ってヘディングで決めた。①平が懸命に伸ばした腕よりも、頭一つ上に出た⑧福田のシュートだった。
後半、両チームは1点ずつ取り合うが、似たようなゴールだった。3分、まず日大藤沢が追加点を挙げる。⑪河瀬が中盤で少しタメながらドリブル。⑪河瀬から、徳島商DFラインの裏へ走った⑩首藤へ、オフサイドギリギリでパスが出る。中央からやや左サイドへ振れた位置で受けた⑩首藤は、右足でカーブをかけて右隅へ決めた。
0-2とされた徳島商だったが、1分後にすぐに取り返す。ハーフウェイライン付近右サイドで⑪中川裕介が②柴山拓也へショートパス。これを②柴山はダイレクトで日大藤沢最終ラインの裏のスペースへ。斜めに走り込んできた⑳打樋耕平は、1対1になったGKの上をフワッと越して決めた。
徳島商が試合開始から続けてきた、「斜め走り」を多用したポジションチェンジが、この後半になって功を奏してきたと感じた。日大藤沢の守備陣が対処し切れないシーンが多くなっていった。
そして、この試合のポイントになったシーンが後半25分。徳島商にPKのチャンスがきた。キッカーは、ボランチの位置で、テクニカルで俊敏なプレーを見せてきたキャプテン⑨武田侑也。右足のインに引っ掛けて、GKの逆を取って左隅を狙ったが、ポストに当ててしまった。
助かった日大藤沢。この後は、再びリズムを取り戻した。ボールも持てるようになり、後半29分からは3人の選手交代を絡めるなどして1点のリードを守り切った。
試合後、日大藤沢の控え室には、城彰二氏の姿が。内容は聞き取れなかったが、笑顔で言葉をかわしていた。
日大藤沢・佐藤輝勝監督
「試合前から難しいゲームになると思っていたが、ボールが動かず、少し前へ急ぎ過ぎた部分もあった。しかしピッチでは、選手たちが自分たちらしさを追及しながら、よく粘って戦ってくれた。ただ、もう1点取れないと、さらに上へはいけないと思う。今まで悔し涙を流してきたのはそういう部分だ」
徳島商・河野博幸監督
「特に後半、どうやって敵の裏を取るかがテーマだったが、狙い通り両サイドからスペースが取れた。だが、もう一工夫が足りなかった。落ち着いてやれればというところだったが、少しウチが幼稚だった」 |