2回戦
1月2日(水)/12:10キックオフ/東京都・西が丘サッカー場/観客6244人/試合時間80分
三鷹 1(0-0、1-0)0 矢板中央
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三鷹にとって最大の課題は、矢板中央の超高校級ストライカー⑨富山貴光をいかにして抑えるか。三鷹・山下正人監督は、絶対的な信頼を寄せる④繁澤健太にその役割を任せた。
④繁澤は、80分間⑨富山の影になった。ときには背後から密着マーク、ときには前に出てボールを奪う。どんなにボールが遠い場所にあっても、⑨富山から目を離すことはなかった。いや、1つのプレーを除いて……。
78分、三鷹はペナルティーエリア手前でFKを得る。ラストチャンスに賭けた④繁澤は、⑨富山のマーク役を離れ、するするとゴール前へ。そこに正確なボールが送り込まれ、GKの目の前でヘディングシュート。フワリと浮き上がったボールが、無人のゴールへと吸い込まれていった……。
試合は、前半を三鷹が、後半を矢板中央が支配。三鷹は、④繁澤だけではなく、⑳林真人、③山崎壮太、⑥堂尾拓史が、それぞれ相手のキープレーヤーをマンマーク。⑤酒井大樹だけはフリーマンとなってカバーに専念し、矢板中央の攻撃を封じる守備的な布陣。攻めても、前線からのチェーシングが功を奏して、再三決定機を作り出した。
しかし、前半のチャンスを生かし切れず、また、風下に回ったことで後半は矢板中央が一方的にボールを支配。三鷹にはイージーミスが目に付くようになり、勝利のためにはPK戦に持ち込む以外にないように思われた。
矢板中央には、マンツーマンでこられたことに対して2つの選択肢があった。ポジションを替えるなどしてマークを外すことを考えるか、あえて相手にマンマークさせるか。
後者を選んだ矢板中央には、マークを受けても打破できる自信があったのだろう。結果として、何度かチャンスを作っていたので、決して選択が間違いだったとはいえない。しかし、おそらく三鷹の選手たちは、より戦いやすい選択をしてくれたと思っているのではないだろうか。
1回戦では風を味方につけて全国初勝利を収めた矢板中央は、この日も風上に立った後半に再三決定機を作り、もう少しで勝利を手にするところだった。しかし、最後の最後で風に裏切られてしまった。決勝点は、GKがキャッチしようとして前に出たところを、風に押し流されてボールに触れなかったことで生まれたものだった。
また、地元の声援に影響されたのか、明らかなミスジャッジが何度かあったのは残念。
三鷹・山下正人監督
「今日はディフェンス面で多くを要求したが、しっかりとプレーしてくれた。矢板中央は、フィジカルが強いし、テクニックもある。最後スタミナが切れたのも仕方がない。マンツーマンは私からの指示ではない。私は、④繁澤に⑨富山をマークするようにいっただけで、あとは選手たちが考えてやったこと。矢板中央がどんどんロングボールを蹴ってくるのは予想していた。セカンドボールを拾えばそんなにはやられないと思っていたが、よく最後まで粘ってくれた。後半は、0-0のまま終わってほしいと願っていた。(都立高として史上初めての2勝に)素直にうれしい。すごいことでしょう?」
三鷹・④繁澤健太
「得点はたまたまです。今日の仕事は⑨富山を抑えること。運よくゼロで抑えることができた。(注目されている)⑨富山を意識しなかったといえばウソ。絶対抑えてやろうと思っていました」
矢板中央・高橋健二監督
「判定に泣かされた。うちのファウルばかりとって、相手は流されてばかり。あれでは選手がかわいそう。五分五分に笛を吹いてほしかった。ただ、選手たちは1回戦に勝って歴史を作ってくれた。この悔しさを生かして、また戻ってきたい」 |