2回戦
1月2日(水)/12:10キックオフ/千葉県・市原臨海競技場/観客1207人/試合時間80分
北越 1(0-1、1-0、PK6-5)1 日章学園
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県大会決勝でもロスタイムから逆転して全国の切符をつかんだ北越が、この試合でも最後まであきらめずに劇的な逆転劇を見せた。
両チームともDFラインを高く保ち、ショートパスをつないで組み立てるきれいなサッカーで、がっぷり組んだ状態で試合が進む。日章学園は1回戦では2トップだったが、この試合ではFWの⑩早稲田昻平が中央に、初スタメンの⑬篠原裕弥が右に、左サイドにはMF登録の⑨吉本泰昌が上がり、変則的な3トップにポジションを変えて臨んだ。
中盤に降りてくる⑩早稲田のポストプレーからサイドに展開し、両サイドのFWやSBが前線に放り込む。そして、3枚のFWの後ろには、本来はボランチの⑥黒木聖仁が入り、チャンスと思えば積極的に前線に上がり攻撃参加して、3人のカバーをする。この4人の分厚い攻撃で北越を脅かし、日章学園が徐々に試合の主導権を握る。
1回戦と同様にラストパスの精度が低く、得点のにおいがしてもなかなか決まらなかった日章学園だったが、34分にようやく先制点を奪う。CKのクリアボールを②神之薗祐哉がペナルティーエリア手前で拾って混戦の上を通すループパスを出す。そこにいち早く走りこんだ⑥黒木が北越GK①渡邊貴也が競り、こぼれ球がそのままゴールインした。
後半も日章学園のペースで試合が進み、さらに北越のキャプテンで、攻撃の起点となる②道見啓介が、49分と52分にたて続けに中盤で危険なスライディングタックルをしてしまい、2枚のイエローカードをもらって退場してしまう。
日章学園の2点目が時間の問題かと思われたが、この退場が逆に北越の選手たちに火をつける。
「(退場した)キャプテンのためにも、ここで終われない」(⑱大野優)と北越の選手たちが別人のように積極的に動きはじめる。「相手がコンパクトに攻めるから中盤でもっとプレスをかけるように」と元ブラジルオリンピック代表選手のアンドレコーチの指示のもと、数的不利をカバーするように運動量が多くなり、後半から入った⑭加藤大志や⑦細野玉喜がドリブルを仕掛けてチャンスを作る。
日章学園の早稲田一男監督も北越の変化を感じ取り、中盤の運動量を増やすために⑯澤山周跳を、前がかりになった相手に対してカウンター狙いのために⑪伊勢隆司を、66分に一気に投入。勢いを止めようとするが、最後まで持ちこたえられなかった。
「終盤になっても負ける気はしなかった」(⑱大野)、「相手は守りに入っていたからチャンスだと思った」(⑭加藤)と、北越は最後まであきらめずに粘ると、試合の流れは徐々に北越に傾く。そしてロスタイム直前の79分、日章学園は北越陣内深くで時間稼ぎのためにボールをキープするも、逆にファウルを取られる。そこから北越はカウンターを仕掛け、⑭加藤が中盤から左に流れるようなドリブルで2人を抜きさる。ゴール左で切り返し、右足にボールを持ち替えて日章学園の4人の間を見事にパスを通す。これを二アサイドで待ち構えていた⑱大野が右足で押し込み、土壇場で追いついてPK戦に持ち込んだ。
PK戦は両チームとも確実にゴールを決めてサドンデスに入ったが、先攻の日章学園6人目⑤中島浩太が左ポストに当てて外してしまう。一方の北越は⑤佐藤一機が冷静に決め、まさかの大逆転で北越が3回戦の切符を手にした。
北越・アンドレコーチ
「前半は選手のモチベーションも低く、失点の場面でも集中してなかったからセカンドボールに追いつけず、決めれられてしまった。後半10人になってからは、みんなが助け合っていかなければダメ。『最後まであきらめない』と伝えた。それが北越の特徴。次は道見が出られないけど、他にもいい選手はいる」
日章学園・早稲田一男監督
「どっちが勝ってもおかしくない試合だったけど、惜しい試合を落とした。シュートを30本打っても入らずに、1本打たれて入るのがサッカー。今日は4-3-3が機能していたとかではなく、運動量や気迫が足りなかったと思う。(相手の退場で)人数が多くなっても瞬時の判断でミスしてしまったのが敗因。2点のリードがあれば良かっただろうけど、心の隙が……」 |