1回戦
12月31日(月)/12:10キックオフ/東京都・駒沢陸上競技場/観客1335人/試合時間80分
矢板中央 3(1-0、2-1)1 大分鶴崎
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両チームとも2年生がキープレーヤー。矢板中央の⑨富山貴光は、典型的ストライカータイプ。ゴール前でチャンスを待ち、左右両足と頭を駆使してシュートを放つ。2年生ながら仙台から強化指定選手に指名され、将来のJリーグ入りが確実視されている逸材。
対する大分鶴崎⑭河野諒のポジションはトップ下。しかし、前線に張るタイプではなく、状況に応じて中盤の底まで下がってバランスを保つ。大分U-15出身だけあって、洗練されたテクニックと正確なフィードが一際目立つ存在だ。
試合は、この2人の2年生を中心に進んでいったが、互いにマークされたためか2人とも重要な場面には絡まなかった。代わりに重要なスパイスとなったのは、風と、この試合に臨むコンディションの差だった。スタンドからはほとんど感じられなかった風だったが、「あまり意識はしなかったが、これだけ強いとやっぱり影響はあった」(大分鶴崎・三重野英人監督)。前半風上に立ったのは矢板中央。早めにゴール前にクロスを上げ、主導権を握った。
開始早々の前半4分には、⑧小野司が左足シュート。右ポストに当たった跳ね返りを⑪柏俣拓也がプッシュして、矢板中央が先制。その後は一進一退の攻防が続いたが、大分鶴崎にとっては向かい風が災いし、ラストパスのコントロールに微妙なズレが生じたようだ。
後半は一転して大分鶴崎ペース。風を味方につけて、中盤を支配した。ところが、62分に矢板中央に追加点が生まれる。後半から交代出場していた⑮吉田雄飛の思い切りのいいミドルシュートが、ゴール左に吸い込まれていった。大分鶴崎にとっては、いずれも崩されたものではなくアンラッキーな失点だったが、あきらめずに反撃を開始。65分に1点差とし、その後も再三チャンスを作り、同点も時間の問題かと思われたが……。
タイムアップまで残りわずかとなった79分、手薄になった大分鶴崎の最終ラインを攻め、矢板中央はPKを獲得。これを⑨富山が冷静に決めた。
矢板中央・高橋健二監督
「4回目の全国(選手権は2回目)で初めて勝つことができた。前回の選手権は宮崎に、今年の総体は長崎にやられて今回も九州勢。ようやく九州の壁を突破できた。大会前の練習試合では選手権に出場する5チームと対戦して全敗、しかも得点は2、3点だったのに失点は20点くらい取られた。今日は選手がよく頑張ってくれた」
矢板中央・②本田徹
「相手の攻撃は十分に研究していた。1枚目、2枚目だけではなく3枚目まで使って狙ってくる。だから、最初からこっちは3枚目のところまで考えてラインを下げるようにした。それで裏を取られることもなかった」
矢板中央・⑨富山貴光
「自分としては満足できる内容ではない。自分でボールを呼び込んでもらうプレーができず、流れの中で点を取れなかったのは不満。仙台ではサテライトの試合にも使ってもらって、すごく成長できているのを感じている。PKには自信がある。今日もGKの動きを見て決めることができた」
大分鶴崎・三重野英人監督
「この1年間順調に進んでいたのに、大会前になってケガ人が続出してしまった。特に、1年生のときから試合に出ていたサイドバックの渡邊徹典(2年)が欠場して、起点が作れなかったのが響いた。それでもチャンスは作ったのだが、相手にうまく守られた」 |