1回戦
12月31日(月)/12:10キックオフ/埼玉県・さいたま市駒場スタジアム/観客1457人/試合時間80分
高川学園 3(1-0、2-0)0 岐阜工
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2年ぶり21度目の出場となる岐阜工(岐阜)と、15年連続20度目の出場を数える高川学園(山口)という強豪同士の対決は、高川学園(山口)が3-0で勝利という一方的なスコアとなった。
結果的に大敗となってしまった岐阜工だが、立ち上がりは優勢だった。ラインを高く設定してコンパクトフィールドを形成し、ボールを奪ったらテンポよくサイドに展開して試合のリズムを作った。対する高川学園は⑨益田巧己、⑩齋藤達也、⑫吉武勇人の3トップが流動的に動き、中盤4人とDF4人で2ラインを敷く岐阜工の守備を崩しにかかったが、いまひとつ機能しなかった。「地区大会決勝でも(相手が)4-3-3だったし、4-4-2と両方の対策を練習してきた」(岐阜工・清本勝政監督)という対応策にはまってしまっていた。
しかし24分、先制点を奪ったのは高川学園。得点シーンは岐阜工DFのクリアボールがFW吉武にこぼれてきてそのままゴールという、高川学園にとってはラッキーな形だったが、これで試合の流れは高川学園に傾いた。リードを奪った高川学園は4-3-3から4-4-2にフォーメーションをチェンジ。白井三津雄監督はその理由を「⑦永野(史也)だけじゃ、(岐阜工の)⑩益山(司)を抑えられないと思って、⑨益田を下げて2人で見るように指示した」と説明したが、その作戦は大会屈指のボランチとの呼び声高い⑩益山を抑えるというよりも、岐阜工の中盤全体を沈黙させるという点でより奏功した。
岐阜工は相手の中盤の枚数が増えたことで、それまでのようにスムーズにサイドへと展開することが難しくなり、攻撃が停滞していく。対する高川学園は自分たちのウリだという「超高速カウンター」モードに移行。そのカウンターで抜群の存在感を発揮したのは、エース⑩齋藤だ。自慢のスピードを披露するだけでなく、フィジカルコンタクトにも強いところも見せ、わずか8分間に4度も決定機に絡んでみせた。特に、相手DF有利の体勢からマークをぶっちぎってクロスを上げた31分の場面は見事だった。⑩齋藤は足元の細かい技術があるというよりは、直線的な突破力に秀でており、カウンターのフィニッシャーとしてはまさにうってつけの選手だった。
後半に入っても高川学園ペースは変わらず。岐阜工は⑩益山が停滞ムードを何とかしようと前線に飛び出していくが、そこにボールが入ることはほとんどない。U-17代表では視野の広さと展開力を見せていたが、その能力を発揮する場面がなかった。時折サイドのスペースでボールを受けたが、その位置では見せ場を作れず、1対1を仕掛けても相手にカットされていた。
優位に試合を進める高川学園は、58分に追加点を奪うと、63分には⑩齋藤がダメ押しの3点目。パスを受けるフリをしてボールをスルーし、マークにきたDF2人の体勢を崩したところで快足を飛ばして自分で追いついてフィニッシュという、身体能力だけでなくゴールのアイデアも持っていることを証明してみせた。
試合後白井監督は、「スコアほど両チームに差はなかったと思う」と語っていたが、「スコアほど」の差はなかったとしても勝者と敗者の間には隔たりがあったのは確かだ。
高川学園・白井三津雄監督
「(岐阜工は)身体能力があって高さがあり、リバウンドを取られてシュートまで持っていかれると厳しかった。DFラインが低かったので、もう少し高くしろと指示した。バイタルから離れたところで競り負けるならしょうがないという感じ。(3トップだったが?)うちはFWの枚数が多くて、DFで辛抱できる人がいないが、④小川(純)がリーダーシップをとって一生懸命頑張ってくれた。もう1、2枚、DFでしっかりやれる選手がいるといいんだが。星陵の鈴木みたいな素晴らしい身体能力のある選手がいればね」
岐阜工・清本勝政監督
「(1失点目は)体を捨ててクリアした結果。あれはミスではないし、責められない。(相手は3トップだったが?)地区大会決勝でも4-3-3だったし、4-4-2と両方の対策をしてきた。1失点目で選手が動揺してしまって、それが2失点目、3失点目につながってしまった。失点してはいけないということを意識させすぎたかもしれない。今年は決定力不足のチームで、点を入れられると厳しいという話をしてきたから。やりたいサッカーはできなかった」 |